奈良盆地の西南部に位置する葛城《かつらぎ》市では、山がちな地域では河内《かわち》との境から流れる川の水、平地では池の水を利用して農業が営まれています。当時の農業は1年おきの田畑輪換方式で、稲作をしない年の田が畑になり、冬には白菜、大根、にんじんなどがつくられ、日常のおかずによく使われました。 な……
とんぶりはほうきの材料になるホウキギの実で、ホウキギを栽培していた比内地方の人々がその実を食べられるように工夫して加工したのが始まりとされています。旬は10月から11月。収穫後に乾燥させ、ゆでて殻を除き、1日水に浸してから手でもんで果皮(外皮)やごみを流したものを食べます。直径1~2㎜の小さな緑……