県西部の男鹿《おが》地区では、じゃがいもをあんぷらと呼び、もち状に加工したものをあんぷらもちと呼んでいます。あんぷらの由来は諸説ありますが、オランダ語でじゃがいもを意味する「アールダップル」が変化したと考えられています。米どころの秋田において、男鹿地区は昔から漁業が中心で、平地が少なく大規模な稲……
北海道には特産のじゃがいもを使ったおやつが多くあります。道南の松前町では、冷めたじゃがいもでつくる、もったりした粘りのあるどったらもちが食べられてきました。寛政10(1798)年に蝦夷地《えぞち》に「馬鈴薯《ばれいしょ》」が移入されたという記録が松前藩に残っており、松前地方は古くからじゃがいもを……