県最東部・上野原市の日常食ですが、祭りのときにも供されます。河岸段丘の地形と水利に恵まれないことから、水田は少なく、陸稲、雑穀、麦類、いも類などをおもに生産してきました。いわれは、江戸時代に甲府代官の中井清太夫《なかいせいだゆう》が九州からじゃがいもを運んで栽培させ、飢饉《ききん》を乗り越えたこ……
お釈迦様の誕生日である4月8日の灌仏会《かんぶつえ》(花まつり)にお供えする行事食で、お釈迦様の頭、螺髪《らほつ》をかたどってつくったお菓子です。表面がゴツゴツした形ですが、食べると甘味と豆やくるみ、あられのコリコリとした歯ごたえが楽しめます。「こごり」とは、煮こごりと同様にちょっと固まった状態……