栗ご飯というと、一般的には栗の鬼皮と渋皮をむいて使いますが、津久井地域では渋皮をむかずに、つけたままご飯に炊きこみます。かたい鬼皮だけをむいたら、すり鉢で少量の水と一緒にこすり、これを下ゆでして使うのです。 山梨県との県境にある津久井地域は平野が少ない畑作地域で、畑では陸稲と、その裏作で小麦を栽……