武蔵野台地の北端になる川越地域は、江戸時代からのさつまいもの産地です。川越は新河岸川《しんがしがわ》から荒川を通じる江戸への舟運があり、米や農作物などの物資が運ばれました。寛政期の江戸の町に焼きいも屋ができてさつまいもの需要が増えると、近郊の農家は出荷用として栽培するようになりました。川越は重い……