こごみは、人がこごんで(かがんで)丸まっているように見えることから「こごみ」というそうです。山菜の中でもアクが少ないので、さっとゆでてシャキシャキ感や独特な春の香りを楽しみます。県北西部の嬬恋村《つまごいむら》では昔、伸びきる寸前の、大人の膝下くらいまで大きくなったものをとって、ゆがいて干して保……
半つきにしたご飯を竹串に刺し、じゅうねん(えごま)味噌を塗って香ばしく焼きます。南会津郡の下郷町と旧田島町(現南会津町の一部)に伝わる郷土料理です。 秋の収穫を終えた頃、豊作を喜び感謝し、そして労をねぎらうためにつくられるもので、隣近所の人々や村内の親戚、知人などを招いて囲炉裏で焼かれるしんごろ……
木曽や伊那で親しまれてきた、収穫の祝いや来客のもてなし料理です。もとは山仕事をする人の携帯食だったという話もあります。他県にもありますが、長野県は小さいだんご形やわらじ形などで、これを幅広の竹串に刺します。 五平もちを食べるのは、米の収穫期である11月。一年の農作業の締めくくりに兄妹や親戚を呼ん……