富山でおにぎりといえば、のりではなくとろろ昆布で巻いたおにぎりのことです。とろろ昆布は酢漬けした昆布を薄く削ったもので、ほんのりとした酸味と昆布の風味でご飯との相性が抜群なのです。 他県ではとろろ昆布はときどき吸い物やうどんに入れるくらいのようですが、富山では、県全域の家庭で常備されています。町……
群馬県は梅林が多く、梅の生産量は和歌山県についで第2位です。屋敷内に梅の木がある家も多く、家庭でも昔からたくさん樽に漬けていました。県内で育てられている梅はおもに白加賀《しらかが》という大粒で果肉が厚い品種です。 「梅はその日の難逃れ」ということわざがあり、朝、梅干しを食べるとその日1日災難から……
梅干しは、昔から家庭でつくられてきた保存食で一年中食べられています。各家庭で塩分濃度などを家族の嗜好や健康状態で工夫しています。 梅は水戸市の木で、市民にも親しみのある木です。水戸の観光地である偕楽園や弘道館の見事な梅林は有名で、「水戸の梅」という梅にちなんだ銘菓もあります。江戸時代、水戸藩主が……