木の葉はホオノキの葉、ままはご飯。朴の葉で、きな粉ご飯を包むだけの簡単な携行食です。野山に自生している植物を食べものの包装に利用しています。朴の葉の香りときな粉の香味、黒砂糖の甘味が生み出す味は絶妙です。 由利本荘市は県の南西部に位置し、山間地域と子吉川流域、日本海に面する海岸平野の3地域から構……
秩父地方の山間部には、トチノキが林立しており、その葉や実を食生活に利用してきました。これは、トチの葉で米を包んだ料理で、地域によって「つつっこ」とも呼ばれています。料理の呼び方や、トチの葉を包む際のわらの結び方は、それぞれの家庭によってわずかな違いがあるようです。 若いやわらかい葉を2枚重ね、米……
炒り大豆を入れた少し塩をきかせたご飯をふきの葉で包んだもので、俵のような形をしているのでこう呼ばれているようです。これは、新鮮でやわらかいふきの葉が手に入る初夏の時期にしか食べられません。 山添村は県の北東部、三重県境に位置します。田植えの際にふき俵をお供えとしてつくる習慣が残っており、近隣の府……
独特の形が鬼のにぎりこぶしに似ていることからこの名前がついたといわれ、県南西部の、熊本県との県境に位置する黒木町や立花町で食べられています。うるち米ともち米を竹の皮で包んで塩水でゆでたもので、竹の皮の風味が米に移り、やわらかい上品な味わいです。塩味がついているのでこのまま食べます。竹の皮には殺菌……