地域農書3 東郡田畠耕作方并草木目当書上(常陸)・農業順次(常陸)・促耕南針(武蔵)・家政行事(上総)

口絵

東郡田畠耕作方并草木目当書上(常陸)<とうぐんたはたたがやしかたならびにそうもくめあてかきあげ>

農村振興を主眼目にした水戸藩の安政の改革にさいして藩に提出したもので,藩内4郡の1つ東郡の農業の実態を記している。東郡内4郷の地勢の特徴とそれに対応する農作業がよくわかる。

農業順次(常陸)<のうぎょうじゅんじ>

名主頭を務めた著者が,地方役人の求めに応じて書き上げたもの。1年間の農作業暦,規模別の経営収支など,この地方の農業の実態と,自らの「順合見合」の農業観を述べている。

促耕南針(武蔵)<そっこうなんしん>

武蔵国栗橋の農民が,畑作中心の農法を作物別に述べたもの。水害地帯ならではの人々の知恵,『農業全書』から学んだ知識を取り入れ,適地適作を念頭においた叙述に特徴がある。

家政行事(上総)<かせいぎょうじ>

自家の繁栄を願って,自ら習得した農業技術や近在の人たちの体験談などを子孫のために書き遺したもの。農作業を主とする年中行事と,肥料の製造・施肥を主とした事項との2つからなる。