木造フリーバーン牛舎,乳牛任せの昼夜放牧で牛を牛らしく,のびのびと健康に飼う | ― | 北海道広尾郡広尾町 小田治義 |
経産68頭・育成47頭,放牧型 | ○集約放牧による生産コスト低減とゆとり創出 ○トウモロコシサイレージの給与による飼料自給率向上 ○メドウフェスクなど集約放牧向き草種の追播による放牧地の改良 | 北海道中川郡幕別町 大和章二(37歳) |
経産85頭・育成55頭,草地型 | ○地域でも有数の高所得経営 ○濃厚飼料による高乳量の追求と疾病多発から,粗飼料を有効利用する経営への転換 ○草地更新を積極的に行ない,良質な粗飼料を確保 | 北海道根室市 吉田史紀(54歳) |
成牛43頭・育成32頭,放牧型 | ○低投入マイペース型酪農で所得率約50%,乳飼比約17% ○昼夜放牧と自然分娩で牛と人間のゆとりを実現 ○牧草中心の飼養に徹し,乳量,乳成分は追わない | 北海道別海町 森高哲夫 |
成牛42頭・育成24頭,ブラウンスイス種・チーズ加工 | ○ブラウンスイス導入でフェルミエタイプ(農場産)チーズの製造・販売 ○床と微生物の活用で,牛の生理活性を高め健康と乳質の改善 ○発酵床フリーバーンで無臭と省力・牛のストレス防止,良質堆肥の確保 | 北海道上川郡新得町 新得共働学舎(宮嶋望) |
成牛51頭・育成20頭,草地型 | ○ペレニアルライグラスを利用した集約放牧型経営 ○季節分娩による2か月の農閑期創出 ○草地の集約利用による高泌乳,高所得酪農経営の確立 | 北海道枝幸郡浜頓別町 池田邦雄さん(39歳) |
成牛70頭・育成70頭,草地型 | ○ルーサン・コーンサイレージ作付けによる高栄養生産 ○高栄養自給飼料の高度活用による効率生産体系の確立 ○大規模・低コスト・高収益経営の確立 | 北海道天塩郡天塩町 長瀬一義さん(48歳) |
成牛35頭・育成25頭,草地型 | ○5段階にステージ区分,発酵飼料利用,自家配による“二本立て給与” ○畜舎内に機械設置せず,常時アルバイト活用 ○現金主義で支払利息は総収入の1.43%,減価償却費8.3% | 北海道士別市南町 佐久間富雄さん(36歳) |
成牛60頭・育成53頭,草地型 | ○独自のフルーストール・ミルキングパーラー方式による省力飼養 ○牧草地の放牧率を最大限まで高め,自給飼料を効率的に活用 ○中規模・低コスト・高収益経営の確立 | 北海道標津郡中標津町 遠藤明男さん(36歳) |
成牛30頭・育成21頭,草地型 | ○草地の放牧活用による低投入型,リサイクル経営 ○放牧・乾草・サイレージと配合のバランスで生産安定化 ○小規模・低コスト・高収益経営の確立。省エネルギー経営によるゆとりの創出 | 北海道標津郡中標津町 小出清信さん(40歳) |
成牛59頭・育成56頭,草地放牧型 | ○更新率30%以上,3~4産次で個体販売(収入の20%) ○牧草サイレージ通年給与,夏はストリップ放牧 ○乳量重視,小型で飼料効率をねらった種雄牛選定 | 北海道野付郡別海町 石坂英登さん(36歳) |
成牛90頭・育成55頭,耕地型 | ○自動給餌などによる乳牛管理の徹底省力化 ○段階的投資による新システムの導入 ○コンピュータによる牛群管理,パーラー搾乳 | 北海道河東郡士幌町 鈴木洋一さん(48歳) |
成牛54頭・育成56頭,耕地型 | ○多回給餌による高泌乳の実現 ○サイレージ用トウモロコシ通年給与,乾草購入による飼養 ○早期離乳,カーフハッチによる育成 | 北海道河東郡音更町 阿部伸一郎さん(42歳) |
成牛35頭・育成31頭,草地型 | ○毎日の乳量測定に従って粗飼料,濃厚飼料とも3回給与 ○分娩後60日の早期授精で1年1産を目ざす ○生後4か月で離乳,1年後からフリーストールで群育成 | 北海道河東郡音更町 中川清治さん(41歳) |
成牛35頭・育成30頭,耕地型 | ○ロールベールサイレージ体系で粗飼料の省力的生産~給与 ○戸外飼育を中心とした食込みのよい牛づくり ○記帳の継続で経営の状態把握,機械共同利用でコストを抑える | 北海道帯広市 勝見登さん(42歳) |
成牛57頭・育成27頭,草地型 | ○ミルキングパーラー内で給与,セミコンプリート方式 ○高乳量,低乳量,乾乳の3群分けのフリーストール飼育 ○カーフハッチによる育成 | 北海道中川郡幕別町 山田覚さん(48歳) |
成牛46頭・育成32頭,草地型 | ○コーンサイレージ,牧乾草の通年給与に放牧を加味 ○日乳量30kg以上はCP38%の飼料を0.5~2kg補給 ○16か月齢体高130cm,胸囲180cm,初産時体高140cm以上に | 北海道山越郡八雲町 長谷川義敬さん(47歳) |
成牛60頭・育成50頭,有機放牧型・牛乳販売 | ― | 北海道広尾郡広尾町・鈴木敏文 |
成牛31頭・育成20頭,草地型 | ○3産以下15頭と若い牛群,未経産中心の個体販売 ○フレーク状の配合飼料を1日3回給与 ○1頭年間24tと余裕ある粗飼料生産 | 青森県上北郡野辺地町 志田守作さん(33歳) |
成牛70頭・育成55頭,草地型 | ○牛群検診・繁殖検診をもとに,乾乳期を重点とした飼養管理 ○粗飼料の自給-ロールラップサイレージ(500kg)750個,デントコーンサイージ350t ○糞尿の堆肥化→畑への投入→自給粗飼料生産で目指す農場内循環型酪農 | 岩手県九戸郡大野村 加藤一夫(50歳) |
成牛24頭・育成16頭,周年昼夜自然放牧 | ○自然の植生,野草を生かした昼夜完全放牧 ○自然交配,自然分娩,自然哺乳で健康な牛と大幅省力 ○自家プラントによる「エコロジー牛乳」の全国宅配 | 岩手県岩泉町 中洞正
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成牛25頭・育成18頭,自給・購入飼料併用型 | ○購入飼料の自家配合1日4回給与で高乳量の安定生産 ○カーフハッチによる野外育成で運動量豊富な後継牛の育成 ○夜間放牧,環境改善で搾乳牛のストレス解消と健康の保持 | 岩手県東和町 菊池哲夫さん(36歳) |
成牛30頭・育成25頭,草地型 | ○乳検データをもとにした“二本立て給与”” ○良質タンパク質の補給に牧草サイレージを重視 ○長い耐用年数,温順な性質も加味した育成目標 | 岩手県胆沢郡金ヶ崎町 佐藤光吉さん(33歳) |
成牛53頭・育成24頭,草地型 | ○自給粗飼料増産に作業体系改善,低コスト化を実現 ○牛の健康診断データの活用で高泌乳牛の維持 ○労働負荷の軽減と時短で生活にゆとり | 宮城県柴田郡川崎町 小関徳男さん(43歳) |
成牛26頭・育成13頭,耕地型 | ○春分娩の季節繁殖で“楽農””を実践,夏の乳量増には暑熱対策を徹底 ○子牛・育成牛の群飼で食込みのよい牛づくり ○乳量別“二本立て””による給与設計 | 宮城県角田市 渡辺博さん(39歳) |
成牛12頭・育成11頭,耕地型 | ○乳飼比50%でも手間を省きコストを抑えたゆとりある経営 ○“二本立て給与””で設計した配合飼料利用 ○秋から春はコーンサイレージ,夏は野草の青刈給与 | 宮城県栗原郡高清水町 兵藤博行さん(37歳) |
成牛67頭,低コストTMR | ○発酵豆腐かすと自給飼料低コストTMRで乳量1万kg ○遊休地を活用して自給飼料を確保 ○規模拡大に伴う糞尿増加への積極対応 | 福島県西白河郡西郷村 阿部弘 |
経産牛8頭・育成4頭,購入飼料型 | ○回帰水とEM・キトサンなどを組み合わせた有機酪農 ○環境と融和した都市近郊型・小数精鋭・低コスト経営 ○河川堤防の野草利用で労力軽減 | 茨城県水海道市 相沢敏さん(72歳) |
成牛30頭・育成20頭,草地型 | ○粗飼料自給率70%以上。牛に無理をかけない二本立て給与 ○365日楽しく働ける,人間にも無理のない飼養体系を工夫 ○手づくりアイスクリーム販売で複合経営をめざす | 茨城県東村 新利根協同農学塾農場 上野裕さん(27歳) |
成牛20頭・育成17頭,耕地型 | ○青刈り(夏)+サイレージ(冬~春)の粗飼料基盤 ○育成は濃厚飼料ゼロで腹づくり,屋外繋牧 ○高能力牛を基礎に全頭自家育成 | 茨城県鹿島郡鉾田町 野原文男さん(49歳) |
経産牛57頭,小規模移動放牧 | ○「緑のパドック」方式の小規模移動放牧の導入 ○7か月間昼夜放牧で,糞尿量は3割以下に激減 ○電気牧柵の活用で景観保全と放牧地確保 | 栃木県那須塩原市 自由学園那須農場 |
経産牛38頭・稲わら活用型 | ○良質サイレージの通年給与と稲わら多給技術で粗繊維給与率18%を確保 ○乳量より健康重視の飼養管理で病気の少ない牛群 ○収入増より,支出を抑えてゆとりの酪農経営を実現 | 栃木県那須郡西那須野町 森静男さん(47歳) |
経産牛47頭・育成40頭 | ○フリーストール,ミルキングパーラーシステム利用 ○乳牛の健康を考えたコンプリートフィード方式 ○パソコン利用による経営管理 | 栃木県那須郡南那須町鴻野山 高瀬賢治さん(35歳) |
成牛39頭・育成26頭,草地型 | ○泌乳前期はパドックの給餌場でコンプリートフィード ○哺育期はカーフハッチで育成 ○ヘイレージ主体の粗飼料体系,アルファルファの積極的導入 | 栃木県那須郡南那須町 菊池一郎さん(37歳) |
成牛58頭,購入飼料型 | ○全量購入飼料,日量30kg,年間9,000kg超 ○自動給餌で1日6回,リヤーミルキング ○糞尿は発酵処理して耕種農家に供給 | 群馬県群馬郡箕郷町 坂井良介(57歳) |
成牛66頭,購入飼料(一腹搾り) | ○製造かす主体の一腹搾り,一乳期は平均1年半 ○手搾りの併用で入念な個体管理 ○公共下水道の利用で環境問題を克服 | 埼玉県朝霞市 増田庄一郎さん(50歳) |
成牛22頭・育成10頭,耕地型 | ○通年青刈り主体-作物の変化に対応した二本立て給与 ○“二の背””を伸ばす純粗飼料育成で食込みのよい牛づくり ○厳しく淘汰し,よい牛を長く飼う小数精鋭主義 | 千葉県安房郡富山町 山口仁さん(37歳) |
成牛28頭・育成10頭,耕地型 | ○ボディーコンディション重視のチャレンジフィーディング ○乾物摂取量4.3%(40kg泌乳時)と食込みのよい牛づくり ○水田裏作の積極的利用とコーンの多収技術(10t) | 神奈川県平塚市 細野忠彰さん(47歳) |
成牛42頭・育成18頭,耕地型 | ○乳量測定,乳検の徹底,1日3回給与,1頭ごと計量給与 ○漸減法で乾乳,乾乳中は配合とコーン無給与 ○血統は重視せず登録はしない,自家育成中心 | 富山県東砺波郡城端町 高桑文夫さん(31歳) |
成牛25頭・育成15頭,ジャージー種山地酪農 | ○放牧による内地山間部の有効利用 ○ジャージー種高品質牛乳の生産 ○乳製品販売による消費者との交流 | 福井県勝山市平泉寺町 ラブリー牧場,松本忠司さん(39歳) |
成牛40頭,育成牛30頭 | ○二本立て給与法実践,親子二代30年 ○環境を快適にする敷地内放牧と糞尿利用の持続型循環農業 ○乳牛の無病息災こそ最高の省力,最大の成果を生む | 長野県松本市 小沢牧場 |
搾乳牛425頭・育成82頭,耕地型 | ○低温殺菌牛乳,ヨーグルトに加工,地元中心に配達・販売 ○無理な投資や借金をしない規模拡大で,組合員44戸で総搾乳牛425頭 ○飼料の共同購入,栽培の共同化でコストダウンをはかる 長野県下伊那郡高森町 | 農事組合法人・信州市田酪農
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成牛31頭・育成20頭,耕地型 | ○乳量を毎日チェック,1日4回の飼料給与 ○農繁期,夏期分娩を減らす計画繁殖 ○トウモロコシの欠点を補うアルファルファの積極的な導入 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町 高田善信さん(44歳) |
経産牛33頭・育成牛30頭 | ○飼料畑の共同借地,機械の共同利用,自給粗飼料の共同生産によるコストの低減 ○低コストなロールベールサイレージ生産 ○製造かすを利用したセミコンプリート給与 | 静岡県小笠郡大須賀町 鈴木喜久雄さん(34歳) |
成牛22頭・育成15頭,耕地型 | ○泌乳能力と産次で5群に区分,乳量に合わせ8つのメニュー ○朝3:昼2:夜5の割合で1日3回給与 ○自家製カーフハッチで育成。体型も重視した改良 | 静岡県御殿場市 芹沢守正さん(36歳) |
成牛95頭・育成56頭,購入飼料型 | ○電子イオン水の利用による健康増進と産乳能力の向上 ○コンプリートフィードによる一群管理 ○ジャージー牛乳の自家生産・加工・販売 | 静岡県田方郡大仁町 高橋康明さん(29歳) |
成牛59頭・育成17頭,草地型 | ○乾草と自家配合中心,青草,サイレージ,生かす類はゼロ ○チャレンジフィーディング,分娩後15日で給与量のピーク ○後継牛は全頭自家育成,河川敷の野乾草を飽食させ腹づくり | 愛知県豊橋市豊栄町 河合安弘さん(42歳) |
成牛61頭・育成34頭,牛乳製造・販売 | ○自動給飼機とTM飼料,自動離脱ミルカーの導入で省力化 ○牛乳処理,加工販売する消費者直結の都市近郊酪農 ○MM式脱臭プラントでふん尿処理・利用 | 京都府相楽郡加茂町 農事組合法人・クローバー牧場 |
成牛52頭・育成59頭,耕地型 | ○ストール当たりの出荷乳量を追究した短期間の更新サイクル ○泌乳ピークを長く維持する飼養管理 ○良質粗飼料の多回数給与などで夏期の体力低下を防止 | 京都府竹野郡網野町 野村拓也さん(35歳) |
成牛15頭・育成7頭,ブラウンスイス種・チーズ加工 | ○バラエティーに富んだ6種類のチーズ生産を主とした少頭数経営 ○乾草主体に乳量よりチーズ原料としての乳質重視の飼料給与 ○宅配中心に,人とのつながりを大切にした販路の展開 | 岡山県御津郡加茂川町 吉田全作(41歳) |
成牛59頭・育成44頭,草地型 | ○ジャージー種の特性と立地環境を生かした高付加価値販売 ○夏期昼夜放牧と無畜舎,パーラー搾乳による低コスト生産と省力化 ○パソコンを活用した経営内情報の処理 | 岡山県真庭郡八束村(有)百合原牧場 飯山久人さん(40歳) |
成牛24頭・育成15頭,耕地型 | ○分娩時期を春先に集中させて手取り乳価の向上をはかる ○3つのグループ(30kg以上,未満,乾乳)に分けた献立 ○育成は早期離乳方式,群飼で採食促進,7か月齢から放牧 | 岡山県真庭郡落合町 清水英寛さん(44歳) |
成牛42頭・育成28頭,豆腐粕入り飼料 | ○豆腐粕・サイレージ入りセミコンプリートの利用 ○9戸協業のサイロ組合で良質サイレージの安定的確保 ○圧扁大麦,ビートパルプ,ヘイキューブ,コーンフレイクを基礎に自家配合 | 広島県庄原市 岩竹重城さん(45歳) |
成牛43頭・育成25頭,耕地型 | ○高泌乳期の乾物摂取量3.5~4%(体重比),粗飼料40%以上 ○粗飼料の乾物量重視,17%の粗繊維(乾物中)を確保 ○昼夜を通したパドックでの群育成 | 徳島県板野郡吉野町 笠井貞美さん(45歳) |
成牛25頭・育成14頭,山地酪農 | ○23haの野シバ草地に常時放牧,まき牛種付け ○粗飼料完全自給,濃厚飼料給与は上限4kg,乳飼比19% ○急傾斜地への適応性を重視した改良 | 高知県南国市 斎藤陽一さん(50歳) |
地域ぐるみ・ジャージー種1,300頭・生乳と加工販売 | ○ジャージー牛乳を生かした小国郷酪農の第6次産業 ○放牧+自給牧草TMRで平均乳量6,000kgを達成 ○消費者交流による次世代の牛乳応援団の育成 | 熊本県阿蘇郡小国町 JA阿蘇・小国郷営農センター |
成牛47頭・育成23頭・ET和牛子牛6頭 | ― | 熊本県・荒尾清志
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成牛37頭・育成17頭,耕地型 | ○1日5回の飼料給与で確実に食い込ませる ○乾乳牛は別飼い,濃厚飼料カットの“二本立て給与”” ○TDN自給率72%,19基のサイロに多様なサイレージ | 熊本県玉名郡菊水町 井上孝行さん(50歳) |
成牛17頭・育成3頭,耕地型 | ○1~5月,6~9月,10~12月と自給粗飼料を3区分して給与 ○TDN110~130%目標に給与,搾乳後濃飼-粗飼料で給与 ○バケットミルカー搾乳,毎日の乳量も測定 | 宮崎県延岡市牧町 田島徹男さん(44歳) |
成牛60頭・育成30頭,耕地型 | ○乳量上昇期にはDCP15.4%,TDN68.2%の自家配高栄養飼料を補給 ○1頭1頭カードによる的確な個体管理 ○夏期乳量低下防止に夜間放牧 | 鹿児島県川辺郡川辺町 大渡重男さん(57歳) |