日本農書全集
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第5巻
>農事遺書(加賀)
農事遺書(加賀)
のうじいしょ
自序
第一巻
一、田の耕起の時期、株の割り方、農具について
二、田の耕し方、あぜの塗り方、耙でのかき方、田干しについて
三、苗代の締め方、施肥の仕方、追肥について
四、籾種催芽の仕方、よろず種子の扱い方、潟周り低湿地での苗の管理について
五、あぜ豆の植え方、補植の仕方について
六、各種肥料の作り方、肥料の順位づけについて
第二巻
一、水田の施肥について
二、植代かき、田植え、水のかけひきについて
三、中耕の仕方について
四、草取りについて
五、草の絶やし方、各種雑草について
六、稲の病害虫について
七、藺の植え方、施肥、その他の管理について
八、大唐稲の刈り方、蒸し方について
九、稲の刈り方について
一〇、稲架の作り方、干し方について
第三巻
一、麻の播き方、管理の仕方、皮の調整法について
二、粟の播き方と肥培管理について
三、ひえの苗作り、定植の仕方について
四、大豆の作り方について
五、ささげの作り方について
六、里芋の作り方、種芋の置き方について
七、きびの作り方について
八、綿の作り方について
九、大根の作り方、種子の採り方について
一〇、かぶの作り方について
一一、そばの作り方について
一二、小麦の作り方、麦稈の始末について
一三、大麦の播き方と管理について
第四巻
一、菜種の作り方、架への干し方、種子のもみ落とし方について
二、雑炊用の菜類、三月菜、鶯菜の作り方について
三、大豆や小豆の葉のとり方、利用について
四、なすの播種法、作り方について
五、農家での無用の作物とむかご、ゆうがおなどの植え方について
六、壷土作りについて
七、厩肥、厩肌肥の作り方について
八、蒸し芝の作り方について
九、踏み土の作り方、蒸し芝の心得について
第五巻
一、桑——枝の束ね方、紐の切り方、苗の植え方について
二、茶——管理法、葉の蒸し方、種子の播き方について
三、適期手入れのすすめ、畑の休閑のすすめについて
四、櫟・松の枝の打ち方、櫟の植え方、竹について
五、農事に重要な仕事の手くばりについて——自然現象の把え方、肥料の蓄え方、奉公人の使い方
六、人生訓——身持ちについて
あとがき
後序(市中散人)
解題(1) 『農事遺書』の成立と特徴
一、近世北陸農業と『農事遺書』
二、十村・鹿野小四郎
三、『農事遺書』の特色
四、現代の農民に訴えるもの
おわりに
解題(2) 加賀藩の十村制度——「百万石農政」を支えたもの——
はじめに
一、「改作法」による制度化
二、経済開発の担い手・十村
三、在村指導者から末端官僚へ