日本農書全集> 第69巻 収録農書>
多くの農書を世に出した大蔵永常は,肥料・肥培の分野では本書を著わした。蘭学の知識を取り入れ,それまでの陰陽説や雌雄説から離れ,水・土・油・塩の4元素によって肥培論を展開している。
佐藤信淵家代々の地理・気候・土性の研究のうえに成り立ったとされる肥料論であり,佐藤家学の結晶ともいえる。鉱物性の肥料を重視していることが特徴。