口絵

私家農業談<しかのうぎょうだん>

天明年間(1781〜88),越中国砺波の十村役(大庄屋)宮永正運により著わされた文書。土地の心得から各種作物のつくり方,馬の薬から農具の扱い方にいたるまで,耕作の体験と広い識見からつづる。

私家農業談<のうぎょうだんしゅういざつろく>

著者は宮永正運の実子。父の著書『私家農業談』の拾遺。農家の分限,稲作,裏作,河川による水害などから貯蓄と救荒の必要性を説く。『斉民要術』など多くの農書を土台にしている。