口絵

御百姓用家務日記帳(美濃)<おんひゃくしょうようかむにっきちょう>

冠婚葬祭や住居の増改築などの家事,余業の唐傘修理,金銭・米麦の貸借貸出入まで詳しく書いているので,農家経済の状況がよくわかる。また,寺子屋の師匠としての寺子の出入などが書かれているのも特徴である。

午年日記帳(河内)<うまどしにっきちょう>

天候,農作業,村の仕事,年中行事,仏事・神事などを含めた家族の動向などたんたんと記されている。そこから作物の「作りまわし」などの様相が浮かび上がってくる。

家事日録(但馬)<かじにちろく>

年間の農事記録や年中行事とともに出石藩士・寺檀関係者・心学仲間・家族・親族との交わりを細かに書き留めている。