Ⅰ．苗の症状
Ａ．地表にかびが見られず、胚軸部に病斑が現れ、激しいときは枯死する
苗立枯病（テンサイの病害）
Ｂ．紙筒や地表面の一部に白いかびが密生し、苗の生育が劣り、子葉は黄化する
苗枯病（テンサイの病害）Ｃ．子葉に赤褐色の小斑点を生じ、病斑が拡大すると中央部は汚白色になる
斑点細菌病（テンサイの病害）Ⅱ．葉の症状
Ａ．斑点を生じる
１．２～４mm、円形、周縁部は褐色、やや赤紫色を帯びる
褐斑病（テンサイの病害）２．褐斑病より大型の斑点、周縁部は淡褐色～淡黄褐色、赤味を帯びない
斑点病（テンサイの病害）３．１～２cmの褐色円形病斑、暗褐色の同心円紋がある
蛇の目病（根頸腐朽病)（テンサイの病害）４．やや隆起した灰白色のかびを生じる
うどんこ病（テンサイの病害）Ｂ．斑紋を生じる
１．不整形、大形で茶～黒褐色斑紋、乾くと病斑部は脱落する
葉腐病（テンサイの病害）２．葉縁に沿って波状、褐色～黒褐色の不規則病斑となる
Ｃ．葉肉が黄化する
１．外側の古い葉から中間葉で脈間が燈黄化し、厚く、硬くなる
西部萎黄病（テンサイの病害）２．葉全面が退緑黄化し、葉肉はやや薄く、葉柄が長くなる
そう根病（テンサイの病害）Ｄ．モザイク症状が現われる
Ｅ．要素欠乏、縮葉、葉脈黄化などさまざまな症状も併発する
Ⅲ．根の症状
Ａ．葉柄、根冠、主根に大形で黒褐色の病斑が見られ、重症個体では腐敗する
根腐病（テンサイの病害）Ｂ．主根の下部または先端に黒色の大形、不整形の病斑が現われる
黒根病（テンサイの病害）Ｃ．主根先端および側根で細根がそう生し、維管束が黄褐変する