大阪では煮豆と言えば甘煮をさすことが多かったようです。市場の乾物屋さんには煮豆用の乾燥豆が多くの種類売られていました。金時豆、うずら豆、虎豆、白いんげん豆(手亡《てぼう》豆)、とうろく豆(大福《おおふく》豆)などです。これらの豆は大豆より煮えやすく、粒も大きく食べやすかったので、夏以外の秋から春……