県最南部の南部町は降水量が多く寒暖差が少ない温暖な気候で、しょうがの栽培に適しており、町の特産品になっています。とくに富沢地区は一年中雨が多くしょうががよくとれ、店では1㎏単位で売っているほどです。佃煮や天ぷらは秋に大量にとれるしょうがを薬味ではなく野菜として利用する、産地ならではの料理です。佃……
出西しょうがは大きさが数㎝の株分かれした小しょうがで、繊維が少なくやわらかで、ピリッとした上品な辛みとさわやかな香気に富んでいます。最も香りのよい8~9月に収穫し、茎と葉がついたまま出荷されます。斐伊川《ひいかわ》の下流2㎞の、豊富な伏流水と水はけのよい砂地である出西地区でしか育たず、一方、どん……