県北部に位置する離島・壱岐《いき》では「ぞうすい」の音がなまって、「ずうしい」と呼ばれており、身近な食材でつくれる料理として親しまれています。壱岐ではお祝いごとには小豆、仏事にはささげを使うのが一般的です。かぼちゃずうしいには、かぼちゃの他、ささげ、小麦粉を練ったものを入れます。盆の入りの8月1……
大分との県境にある豊前《ぶぜん》地域では、夏から秋のかぼちゃがとれる時期になると、かぼちゃのだんご汁をつくります。基本の材料はかぼちゃ、いりこ、小麦粉の3つですが、塩味だったり味噌味だったり、かぼちゃの切り方や煮くずし加減、加える材料など、各家庭の母の味があります。山国川《やまくにがわ》をはさみ……