『農業技術大系』果樹編 第4巻 基+85~基+103(ページ数:19)

カキ>基礎編>形態・生理・機能

果実の成熟と収穫後の生理

開始ページ: 基+85

執筆者: 板村裕之

執筆者所属: 島根大学

備 考: 執筆年 1998年

記事ID: k13405zz

見出し

 1.果実の成熟に伴う呼吸の変化 ・・・〔1〕
   (1)呼吸の変化による果実のグループ分け
   (2)果実単位重量当たり呼吸量の季節変化
   (3)1果当たり呼吸量の季節変化
 2.成熟に伴う果実内成分の変化 ・・・〔2〕
  (1) 糖の生成,転流,蓄積
   (1)糖の蓄積と糖組成
   (2)糖の生成,蓄積と温度環境 ・・・〔3〕
   (3)糖蓄積のための最適温度条件 ・・・〔4〕
   (4)栽培法,整枝法,着果部位の違いと糖含量
   (5)簡便な糖度測定法 ・・・〔6〕
  (2) 色素の発現とその条件
   (1)カロチノイドの種類と働き
   (2)カキ果実の果皮色による分類 ・・・〔7〕
   (3)カキ果実の着色とエージング
   (4)緑色の退色,カロチノイドの発現と温度
   (5)リコピンの発現と光 ・・・〔8〕
  (3) 渋みの生成と脱渋
   (1)甘渋によるカキの分類
    完全甘ガキ
    不完全甘ガキ ・・・〔9〕
    完全渋ガキ 
    不完全渋ガキ
   (2)カキ果実の渋み物質
   (3)甘ガキの自然脱渋
    不完全甘ガキの自然脱渋 ・・・〔10〕
    完全甘ガキの自然脱渋
  (4) カキ有機酸の特徴と含量
  (5) アミノ酸,タンパク質の存在形態 ・・・〔11〕
  (6) ビタミンの種類と役割
   (1)カロチン,プロビタミンA
   (2)ビタミンC ・・・〔12〕
  (7) 細胞壁構成成分 ・・・〔13〕
  (8) 揮発性成分とカキ果実の香りの特性
 3.収穫後の生理 ・・・〔14〕
  (1) 呼吸型の特徴
   (1)採取後呼吸量の変化
   (2)呼吸のクライマクテリック型と末期上昇型
  (2) 果実の貯蔵性
   (1)収穫熟度と果実の貯蔵性
   (2)樹体条件と果実の貯蔵性 ・・・〔15〕
   (3)エチレン生成能と果実の貯蔵性
  (3) 収穫後の果実成分の変化
  (4) 脱渋のメカニズムと脱渋法
   (1)渋ガキの脱渋の原因
   (2)脱渋におけるアセトアルデヒドの役割 ・・・〔17〕
   (3)果実の解凍,軟熟による脱渋
   (4)脱渋法
  (5) 果実の軟化と酵素の役割 ・・・〔19〕

キャプション

第1図 カキ果実の発育(平核無)
   キーワード:果肉硬度\最大横径\果皮色\果色
第2図 カキ果実の呼吸量の時期別変化
   キーワード:富有\平核無
第3図 カキ果実の果肉硬度および1果当たり呼吸量の時期別変化(平核無)
第4図 カキ果実の糖,果肉硬度および果皮色の時期別変化(富有)
   キーワード:全糖\ショ糖\ブドウ糖\果糖\硬度\着色
第1表 カキ果実の品種によるショ糖含有率の違い
第5図 カキの糖の合成と果実内への蓄積
第2表 各生育ステージの昼夜温が成熟時のカキ果実の糖含量に及ぼす影響
   キーワード:昼温\夜温
第6図 ソラマメの光合成産物の転流と呼吸および温度との関係
第3表 カキの棚仕立てY字形整枝法と変則主幹形整枝法における地上からの高さと屈折計示度との関係
第7図 カキ樹冠部位による果実糖度の違い(平核無)
   キーワード:上段外周\上段内側\下段外周\下段内側
第8図 異なる整枝法のカキ‘西条’成木の樹冠部位による光合成速度の違い
   キーワード:Y字形\上部\中央部\下部\変則主幹形
第9図 カロチノイドの化学構造
   キーワード:リコピン\β‐カロチン\クリプトキサンチン\ゼアキサンチン\アンテラキサンチン\ビオラキサンチン\ネオキサンチン
第4表 カキ果の全カロチノイドとリコピン含量
第10図 エスレルの時期別散布処理がカキ果実の着色に及ぼす影響
   キーワード:果色
第5表 カキの果実着色に及ぼす光の影響(富有)(単位:%)
   キーワード:光透過度\リコピン含量\カロチノイド全体
第11図 渋み感覚の起こり方
第12図 フラボノイドの基本骨格
第13図 カキタンニンの推定構造
第14図 カキタンニンの推定モデル
第15図 完全甘ガキ(花御所)と不完全甘ガキ(三国一)の可溶性タンニンとアセトアルデヒドの時期別変化(模式図)
第16図 完全甘ガキの脱渋過程(模式図)
第17図 ‘富有’および‘平核無’の果肉割断面におけるタンニン細胞の液胞内容物
第6表 甘ガキのビタミン含量
第18図 カキ果実の採取後の呼吸量とエチレン生成量の変化
第19図 カキアルコール脱渋果(平核無)の果肉硬度および硬度指数の時期別変化
第20図 カキ果実のエチレン生成能の時期別変化(平核無)
第21図 フエノールのアセトアルデヒドによる縮重合(推定)
第22図 炭酸ガス,エタノール,温湯処理によるカキ果実の脱渋機構
第23図 アルコール,炭酸ガス併用脱渋ができるカキ大型脱渋施設の例
第24図 細胞壁のモデル図(シカモアカエデの細胞壁構造)
第25図 カキ果実(平核無)の脱渋後の軟化に伴うヘミセルロースとセルロースの変化およびヘミセルロース,セルロースと果肉硬度の相関
   キーワード:アラビノース\グルコース\処理後日数\炭酸ガス脱渋\アルコール脱渋

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