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    [22] => 笹村出さん、カヨ子さんご夫妻。連載当初は山北町で鶏を飼っていたが、その後、小田原に引っ越し／鶏舎は段々畑の中腹にあり、2連棟のハウス鶏舎。大きさは50坪。4月末現在、成鶏200羽、オスは12～13羽。鶏種はさまざまで、作出中の笹鶏はもちろん、ゴトウや烏骨鶏、ネラ、名古屋コーチンなどをいっしょに飼っている／みかん粕とお茶粕。どちらも地元の産業廃棄物で無料で入手できる。米ヌカと混ぜて発酵させる／米ヌカ発酵飼料の攪拌機を前にする笹村さん。以前は攪拌機は1台だったが、2台にして、毎日交互に使うようにしたら温度も安定してきた。後ろのドラム缶にオカラ中心の嫌気性飼料発酵飼料が入っている。攪拌機の向こう側には米ヌカやクズ米の入った袋が並んでいる／与えているエサと、エサの配合表。エサは米ヌカ中心の好気性発酵飼料（米ヌカ以外にアンズ、炭、海草、麦飯石、カキ殻などと、魚のアラ、みかん粕、お茶粕などを混ぜる）と、オカラ中心の嫌気性発酵飼料を混ぜたもの。その他に緑餌やクズ米も与える／エサを与える笹村さん。鶏舎にはエサ箱はなく、エサは直接、床にまいてしまう／床にまかれたエサに一斉に群がって食べる鶏たち／床の乾きすぎは不健康のもと。雨が降るとハウスの肩を開けて、床に雨を当てるようにしている。またホースで散水することもある。すると水分が補給されて床が発酵する。寒いときに水をまけば、床の発酵熱で鶏を寒さから守ることができる。「この辺のところがなかなかわかってもらえない」と笹村さん。「床が熱を持っている状態なら病気はない」という／鶏舎の床は弾力があり、ふかふか。成鶏舎部分の35坪に、2反分のイナワラが入っている。だいたい20cm以上の厚さの敷料になっている。鶏を飼っていると、自然と床が減ってしまうので、毎日、ドラム缶1本分の樹木チップやカンナ屑を足している／床の管理の主役は鶏たち。エサをまいたときだけでなく、四六時中、足で掘り返してはなにかをついばんでいる。あちこちに穴を掘るが、いつの間にか、また平らになってくる。このようにして、鶏たちが床の発酵を促しているのだ／鶏舎の周囲を4区画に分け、順番に放し飼いしようと考えている。鶏舎の扉を開けると鶏たちは一斉に外へ飛び出し、野草や土をつつく。しかしなぜか、オスはなかなか出ようとしない／草や土をつつく鶏たち／この1年は、どんな草を好むか観察の期間。黄色い花はCO菜という飼料用の緑餌。このように草を大きくしてから鶏を放すと、鶏は下葉しか食べれないので裸地化せずに緑餌の確保にもなる。この方法も今年試験する予定／鶏舎のすぐわきに3立方mのタンクを埋め込み、そこに雨水を集める。タンクの中には石や炭、カキ殻などを吊り下げ、ばっ気している。酸性雨対策と同時に、飲み水を活性水化しようという試み。ここの水を鶏舎内にパイプで引き込み、鶏が自由に飲めるようにしている／鶏舎内には止まり木が3つある。どれも移動可能。鶏たちは、平らなものより、階段状のもののほうを好む／産卵箱は入口から奥に向かってなだらかな傾斜がついており、外に転がり出るようにしている。また、車のマットを敷いていて、汚れても洗えるようにしている。どちらの工夫も、卵がふんで汚れないようにという配慮だ。しかしまだまだ改良の余地ありとのこと／笹村さんは自家繁殖で鶏をふやしている。エサは基本的には親の飼料と同じものにしている。ときには傷卵をゆでて黄身だけを与えることもある。床は樹木チップ2、米ヌカ1の割合で混ぜて水分調製、発酵して熱が落ち着いたら広げて床にする／保温箱の出口にかけたのれんは、ヒナが通るときに体に触れるくらいの高さにする。触ることでヒナは安心して、保温箱の中が親鶏の保護下と感じる。育すうはふつう、日齢や大きさをできるだけ揃えるようにいわれているが、笹村さんは、鶏種も雑多で、日齢も3群くらいを同時に育すうしている。移動のときに2～3羽を残すことで、その大きなヒナが新しく入ってきた群のリーダー役になってくれるからだ
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<title>ルーラル電子図書館：概要:『現代農業』1999年7月号　302ページ～307ページ 鶏たちが主人公の鶏舎</title>
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<h1>記事の概要</h1>
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<a href="/cgi-bin/ruralfile2.php?ID=199907_081" ><img src="/gaiyou/button_pdf.gif" alt="この記事を開く（PDF）"/></a>　<a href="/cgi-bin/ruraltext.php?KID=199907_081&C01="><img src="/gaiyou/button_text.gif" alt="テキストだけを表示" /></a>
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<p style="font-size:0.9em; margin-bottom:0.5em; margin-top:1em; width:700px;">『現代農業』<a href="/cgi-bin/ruralsrch.php?LIB=0&C01=1999年7月号&SORT=2&DB1=1&HEAD=1">1999年7月号</a>　302ページ～307ページ（ページ数：6）</p>

<p class="title_t">タイトル</p>
    <p class="rensai"><a href="/cgi-bin/ruralsrch.php?LIB=0&C01=日本鶏が先生！　「あいらんど」の笹鶏養鶏&SORT=2&HEAD=1">日本鶏が先生！　「あいらんど」の笹鶏養鶏（最終回）</a></p>
    <p class="main_title"><b>鶏たちが主人公の鶏舎</a></b></p>
    <p class="data"><b>執筆者・取材対象：</b>
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編集部<!--16[笹村出／笹村カヨ子]-->
・<a href="/cgi-bin/ruralsrch.php?LIB=0&C01=笹村出&SORT=3&HEAD=1&DB1=1&INDEX=4">笹村出</a>／<a href="/cgi-bin/ruralsrch.php?LIB=0&C01=笹村カヨ子&SORT=3&HEAD=1&DB1=1&INDEX=4">笹村カヨ子</a>    </p>
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<a href="/cgi-bin/ruralsrch.php?LIB=0&C01=神奈川県小田原市&SORT=3&HEAD=1&DB1=1&INDEX=5">神奈川県小田原市</a>    </p>
<br />
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    <p class="midasi_t"><b>見出し</b></p>
    <p class="midasi">●エサは発酵飼料中心で床にまく●床の管理●鶏舎まわりで放し飼い●鶏舎の工夫●ヒナも自給</p>

        <p id="copyright" style="text-align:center;border-top:solid #999 1px;padding-top:12px;">
        &copy;1996-2013 Rural Culture Association Japan. All Rights Reserved.
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