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記事IDS200905_028
作品種別食農教育
特集タイトル
上位サブタイトル新連載 エゴコロひらく! おえかき教室 その1
連載タイトル
記事タイトル色えんぴつでタケノコを描く
下位サブタイトル
年・月2009年05月号
開始ページ65
執筆者ミツル・カメリアーノ
執筆者所属
取材対象
地域1
地域2
現地域
見出し●いろえんぴつのじゅんびたいそう●光と影の色えんぴつマジック●タケノコを描こう◎紙とモチーフを同じ視野のなかに入れる◎ラクな姿勢でじっくりと◎描きたいところからはじめ、はみでたら紙を足す◎描く紙の上にモチーフをおいて、簡単描写
キャプションミツル・カメリアーノ。1950年兵庫県生まれ、金沢在住。本名・椿野充。京都市立芸術大学卒業後、大阪のデザイン業界で働く。その後、画家になることを勝手に宣言。野菜を並べて描いた「八百屋シリーズ」や、道ばたの草花や樹木などの作品を描く/受講生の作品(50代女性)/画用紙のザラザラしたほうに、黄色でゆっくり、筆圧を強めに、らせんと三角を描く。ほかの色を塗り込んだあとも、この黄色の線が最後までかすかに残る。葉脈やタケノコのスジなどの表現に役立つ/黄色、赤、青の三原色を三角形の中心まで塗っていくと、中程で色が重なりあって、混色の感覚を体験/色えんぴつセットから、混色でできたオレンジ、紫、緑をみつけ、逆三角形を描いて、それらの色を真ん中まで塗る。交差する直線やグルグル塗りなど、いろんなタッチを試してみるとおもしろい/六原色のまたその間の色をみつけて、三角の頂点を追加。紫と赤の間は赤紫など、時間の許す限りどんどん細かくしていく。色数が不足したら重ねて混ぜる/すべての色相が混じりあう中心部は理論的には黒だが、実際にはにごった茶色系になるはず。外側の純色は鮮やかで彩度が高く、内側ほど鈍く明度も低い色。色彩学的に説明するよりもこれで体感できる。なにより、この作業に熱中する人を多くみてきました/完成したら、日付とサインを入れて壁に貼りだす。同じことをいっせいにやってもそれぞれの個性がでるもんです/図1/図2/ハート型の大きなトマトをみつけた。赤い球体の集まり。ピカッと光っているハイライト部分は白く残す/オレンジ色を重ねて真ん中の赤を強調。左上から外の光が入っているので、バックに黄色を入れてみた/影は青系で。トマトの赤が引き立ちます。トマトの下に白い紙を敷いているので、映り込みがあります。少し消しゴムで色を落とし、白のえんぴつでぼかす/小学3年生の陽菜《ひな》ちゃんは、タケノコが地面から生えているように机の上に立て、倒れないように支えをした。画板を膝の上に立て、画用紙の面とモチーフのタケノコが同時にみえるようにすると、形がとりやすい。紙とモチーフが離れていて視線を動かすよりも、同じ視野のなかで形を写しとるほうが簡単/紙の真ん中に大きく水色の線でりんかくを描いた。あたまの緑の葉が芽吹きのイメージをよく表している。外皮も同じ茶色でなく、色えんぴつを重ね塗りして、それぞれの部分の色のちがいをだせた。細くて強い色の線が毛羽立ってスジの入った表面の手触り感を表している。元気なタケノコです/80代の多美子さんはラクな姿勢で、2本のタケノコをじっくり描いた。微妙な色合いの隠し味もはいり、豊かな色彩のかわいい絵になりました/陽菜ちゃんのお母さんは、大きく育ちすぎたタケノコに挑戦。上下逆さにねかせ、あたまを手前にして描きはじめた/先端から仕上げていく。最初からしっかりと色えんぴつで塗り込んでいく/外皮のスジや毛などは、先にうすい黄色の線を筆圧強く描いておいて、濃い茶色を塗るとよい/カメリアーノの作例。ハチクのタケノコ4本。孟宗竹のタケノコと入れ替わりにでるスラッとした細めのタケノコです。画用紙の上に並べて構成を考え、左から一本ずつずらしてすぐ横において描く。描けたら一本ずつよけていくと、最後に実物のタケノコが絵に描いたタケノコに変わっています/大きなものを描くときは、形をとるのに苦労するよりも描きたいところから描きはじめ、はみでたら紙を継ぎ足して描いていく。結果的に大作のできあがり。これなら掛け軸のように床の間に飾ってもいいですね/ウド2本。色えんぴつ画のモチーフとして、タケノコに共通するおもしろさがある。土に埋まっていた白っぽい茎から上に向かって微妙に変わる色と赤紫の模様や節。芽吹きの新緑色。これも紙の上においてすぐ横で描くと簡単に描写できる
記事区分
親記事/かこみ
作目
備考/キーワード
ページ数(ポイント数)7