『農業技術大系』畜産編 第3巻 岐阜・中根+1~岐阜・中根+21(ページ数:21)

肉牛>実際家の技術と経営>繁殖経営

繁殖経営=繁殖牛75頭 ○牛に合わせたえさと環境で1年1産を継続 ○オリジナル配合飼料の年間給与で蛋白不足を防ぐ ○立派な体格でも繁殖障害ゼロ 岐阜県恵那市 中根まき子(62歳)

開始ページ: 岐阜・中根+1

執筆者: 中根まき子

執筆者所属: 岐阜県実際家

備 考: 執筆年 2014年

記事ID: c333002z

見出し

〈地域と経営〉 ・・・〔1〕
 1.地域の状況
 2.経営のあゆみ ・・・〔2〕
   (1)必死で助けた子牛「もも」が私を牛飼いにした
   (2)1年目で繁殖素牛16頭を導入
   (3)全頭「安福」出荷は,一発で種がついたから
   (4)母牛の能力はえさで決まる ・・・〔3〕
   (5)夫もサラリーマンから牛飼いの道へ
〈技術と経営の考え方〉 ・・・〔4〕
 1.大事なのはえさの中身
   (1)子出しの悪い母牛なんていない
   (2)独自の自家配合飼料を開発
   (3)年間通して蛋白豊富なえさを ・・・〔5〕
 2.1年1産による経営効果 ・・・〔6〕
〈飼料と給与法〉
 1.母牛のえさの蛋白不足
   (1)自家配合飼料「やはぎミックス」と粗飼料の組込み
   (2)分娩1か月前から受胎までの栄養を十分に ・・・〔8〕
 2.増し飼いのやり方 ・・・〔9〕
   (1)牛の個性に合わせて調整
    血統
    乳量
    産次(年齢)
    粗飼料は食べるスピードに合わせて
   (2)分娩前はひかえめに増し飼い
   (3)分娩「直後」は増し飼いしない ・・・〔10〕
 3.育成期のえさの与え方
   (1)育成期の飼い方で牛の一生が決まる
   (2)粗飼料たっぷり,濃厚飼料は少しずつ
    粗飼料は惜しみなく
    濃厚飼料は移動1週間後から
    移動から1か月は生菌剤を
    種付け1か月前から増し飼い ・・・〔11〕
   (3)飼料給与の実際
    配合飼料に蛋白を添加
    離乳後の前半は濃厚飼料多め
    後半は乾草を「わんこそば」方式で ・・・〔12〕
〈管理の要点〉
 1.下痢させなければ子牛は勝手に育つ
   (1)下痢は諸悪の根源
   (2)静脈点滴を覚える
   (3)人工初乳を産後すぐ投与
   (4)牛舎中をバーナーで焼く ・・・〔13〕
 2.自然哺乳
   (1)母乳にまさる代用乳はない
   (2)肺炎の兆候を甘く見ない ・・・〔14〕
   (3)コクシジウム対策にバイコックス
   (4)離乳時期は生後3か月 ・・・〔15〕
 3.離乳・群飼いのストレスを最小限に
    分娩房
    慣らしスペース
    大部屋
    子牛房
 4.ストマックチューブの改造と使い方
 5.育成牛には根気よく声掛け,体に触れる ・・・〔17〕
 6.雌には女の子らしい名前を付ける ・・・〔18〕
 7.子牛への「思い入れ」をもつ
 8.「難あり牛」を肥育にまわす
   (1)風邪の子牛が100万円以上で売れた
   (2)肥育はおそめにスタート ・・・〔19〕
    少し難ありの子
    高齢牛の子
   (3)濃厚飼料ひかえめで長く飼う ・・・〔20〕
   (4)食いが悪くなったらすぐ手を打つ
   (5)繁殖牛よりストレス対策は入念に
   (6)2頭同時に飼う ・・・〔21〕

キャプション

第1図 わが家の牛舎
第2図 わが家の授精業務を一手に引き受けている夫の義治
第1表 4年間の子牛販売実績
第3図 平均分娩間隔と種付け回数の推移
第4図 11産目を妊娠中の「ふじこ」
第5図 中根さんお気に入りの「ゆめこ」
第2表 1年1産ができている農家とできていない農家の所得差
第6図 やはぎミックスを計量しているところ
第3表 やはぎミックスの飼料設計(数字は現物で計算)
第4表 母牛の飼料設計(1日当たり,わが家の平均的な母牛の体重600kgを目安にした計算)
第5表 母牛のえさ管理の基本設計
第6表 母牛への飼料給与の例(2012年1月末)
第7表 育成期の飼料給与の目安
第7図 子牛用の粗飼料「中根ミックス」(TDN70%,CP13%)
第8図 わが家では生後3か月間,子牛が母牛の乳を自由に飲めるようにしている
第9図 分娩から出荷までの子牛の部屋の変化
第10図 ストマックチューブの使い方
第11図 繁殖雌牛として自家保留した「まゆ」(7か月齢,茂重安福―第一花国―安平)
第12図 わが家の肥育牛と枝肉成績
第13図 肥育方法

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