『農業技術大系』野菜編 第3巻 基+3~基+10(ページ数:26)

イチゴ>基礎編>イチゴ=植物としての特性

栽培イチゴの起源と来歴

開始ページ: 基+3

執筆者: 織田弥三郎

執筆者所属: 元横浜国立大学,日本イチゴセミナー

備 考: 執筆年 2015年

記事ID: y403001z

見出し

 1.近代栽培イチゴ(Fragaria×ananassa)とは ・・・〔1〕
  (1) 大果で多収
  (2) 形質はどこに由来するのか
  (3) 日本と海外の生産の現状 ・・・〔2〕
 2.イチゴと人間のかかわり
  (1) 野生イチゴの利用
  (2) 14~16世紀には品種も育成された ・・・〔3〕
  (3) チリーイチゴが今なお栽培
 3.イチゴの仲間とは
  (1) オランダイチゴ属に属する草本
  (2) 種により異なる染色体数 ・・・〔4〕
   (1)2倍体(2n=14)
   (2)4倍体(2n=28) ・・・〔5〕
   (3)6倍体(2n=28)
   (4)8倍体
    バジニアイチゴ(F. virginiana) ・・・〔6〕
    チリーイチゴ(F. chiloensis)
 4.近代栽培イチゴの起源の経緯 ・・・〔8〕
  (1) バジニアイチゴとチリーイチゴの出合い
  (2) 大果系のチリーイチゴの発見
  (3) 大果系のチリーイチゴの出現と栽培化 ・・・〔10〕
  (4) 大果系のチリーイチゴのヨーロッパへの導入 ・・・〔11〕
  (5) 新種,近代栽培イチゴの誕生 ・・・〔12〕
   (1)プロガステル町でのチリーイチゴの栽培の始まり
   (2)新種,パインイチゴ,アナナスイチゴの登場 ・・・〔14〕
   (3)新種の大果イチゴ(F.×ananassa)の特性 ・・・〔15〕
   (4)近代栽培イチゴの光合成能力 ・・・〔16〕
 5.イチゴの名称 ・・・〔17〕
  (1) 日本での名称
  (2) 外国での名称
 6.日本へのイチゴの渡来と栽培の歴史 ・・・〔18〕
  (1) 日本への渡来
  (2) 栽培の歴史
   (1)導入の時代(江戸時代後期~明治時代前半ごろまで) ・・・〔20〕
   (2)定着の時代(明治時代後半ごろ~昭和時代前半ごろまで) ・・・〔22〕
   (3)拡大から,減少の時代(昭和時代後半~現在まで) ・・・〔23〕

キャプション

第1図 バジニアイチゴとチリーイチゴの交雑でできた実生(中央)
第2図 インドネシアのバンドンでは肥料袋を利用してイチゴを栽培している
第3図 ヒマラヤの奥地,ブータンに自生する野生イチゴ(F. nubicola)
第4図 ベルギーでの四季成り性のベスカの施設栽培例
第5図 オランダイチゴの花
第1表 オランダイチゴ属の種と分布地
第6図 野生イチゴから栽培イチゴの起源までの経緯
第7図 ベスカの果実
第8図 日本に自生する野生イチゴの種と地理的分布
第9図 6倍体の果実
第10図 バジニアナー
第11図 チリーイチゴの亜種,パタゴニカ
第12図 チリーイチゴの亜種,(white chili)の株
第13図 チロエンシス(white chili)の果実
第14図 デュセーヌの肖像画
第2表 チリーイチゴ(F. chiloensis)およびバジニアイチゴ(F. virginiana)と栽培イチゴ(F. × ananassa Duch)の形態の比較
第15図 F. virginianaの地理的分布と原産地と伝播経路
第16図 F. chiloensisの原産地と伝播経路
第17図 米国ジーンバンクから送付されたチリーイチゴの培養苗
第18図 フレージエの肖像画
第19図 フレージエが描いたチリーイチゴ
第3表 栽培イチゴ(F. × ananassa Duch)成立までの年譜
第20図 フレージエによる南米チリー,ペルーなどの調査報告書
第21図 フランス,プロガステル町へのチリーイチゴの導入地と栽培地の拡大
第22図 ブレストとコンセプションの気象条件とイチゴの発育生理との関係
第23図 1800年代終わりころのプロガステル町でのチリーイチゴの栽培
第24図 ミラーが図示した近代栽培イチゴ
第4表 近代栽培イチゴ品種にみられるチリーイチゴ(100)とバジニアイチゴ(0)としての類似点
第25図 チリーイチゴ,栽培品種:女峰,バジニアイチゴの葉の横断面と裏面
第5表 近代栽培イチゴ(女峰),チリーイチゴおよびバジニアイチゴの葉の厚さ,気孔数の分布
第26図 チリーイチゴ,栽培イチゴ,バジニアイチゴの光合成速度の比較
第6表 日本への近代栽培イチゴ(F.×ananassa Duch.)の導入と栽培
第27図 近代栽培イチゴの木版画
第7表 イチゴの10大生産国
第28図 カリフォルニアの収穫,集荷機
第29図 収穫されたイチゴはCO2処理をして出荷されていく
第30図 米国カリフォルニアおよびスペイン,ウエルバにおける国内および国際的分業体制によるイチゴ産業の近代化
第8表 日本におけるイチゴ生産の変遷
第31図 作型の変遷にともなう東京市場への月別入荷量の変化
第9表 イチゴの多収量国と低収量国の事例
第32図 世界のイチゴ大生産地(日本,米国カリフォルニア,ブラジル)における,月平均気温,日長時間と花芽分化の関係

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