『農業技術大系』土壌施肥編 第3巻 土壌と活用VII+8の48~土壌と活用Ⅶ+8の62(ページ数:15)

土壌の性質と活用>VII 海外における土壌問題と土壌管理>有機栽培による抗酸化物質含量の増加とその条件

有機栽培による抗酸化物質含量の増加とその条件

開始ページ: 土壌と活用VII+8の48

執筆者: 西尾道徳

執筆者所属: 元筑波大学

備 考: 執筆年 2017年

記事ID: d283004z

見出し

 1.Dangourらの報告 ・・・〔1〕
 2.Barańskiらの批判
 3.有機栽培による硝酸塩低下とビタミンC増加
 4.有機と慣行での硝酸塩とビタミンC含量の比較事例 ・・・〔2〕
 5.抗酸化物質 ・・・〔3〕
 6.Barańskiらのメタ分析結果 ・・・〔4〕
  (1) 論文で分析された作物タイプと国別論文数
  (2) 分析結果の表示方法
  (3) 抗酸化活性
  (4) (ポリ)フェノール類 ・・・〔5〕
  (5) 多量栄養素,繊維,乾物含量
  (6) 有毒金属,窒素,硝酸塩,亜硝酸塩,農薬
 7.抗酸化物質濃度が高いことは人体にとって栄養学的に有利か ・・・〔6〕
 8.窒素施肥の制限による有機作物の抗酸化物質や(ポリ)フェノール類の濃度の上昇
 9.有機の作物で残留農薬やカドミウム濃度がなぜ低いのか ・・・〔7〕
 10.なぜ有機の作物でタンパク質,アミノ酸が少なく,全炭水化物,還元糖が多いのか
 11.窒素施肥の抗酸化物質含量や抗酸化活性への影響
  (1) ビタミンC
  (2) アカキャベツ
  (3) ラベンダー ・・・〔8〕
  (4) バジル
  (5) カチプファティマ
  (6) ブロッコリー,ダイコン
  (7) コムギ
  (8) ワイン用ブドウ
 12.挙動の異なるカロテノイド ・・・〔9〕
 13.有機栽培における多様なストレスで作物の抗酸化物質が増加
  (1) Orsiniらの問題設定
    A.有機作物は,慣行作物よりもストレスを多く受けているために収量が低い
    B.作物は,ストレスによる生育低下を回復させるメカニズムを発達させている ・・・〔10〕
  (2) 有機栽培では慣行栽培よりもストレスが強い
  (3) 活性酸素によるストレス対抗メカニズムの活性化
  (4) ストレスによる作物品質の変化の事例 ・・・〔11〕
  (5) 「生理的品質」を高める育種への期待
 14.抗酸化物質による亜硝酸の害作用の緩和 ・・・〔12〕
  (1) メトヘモグロビン・ニトロソ化合物の害作用
  (2) ビタミンEとC
  (3) クルクミン
  (4) ニトロソ化合物の発ガン性と抗酸化物質による低減 ・・・〔13〕
 15.有機栽培と窒素供給 ・・・〔14〕

キャプション

第1図 市販有機認証野菜の硝酸塩含量とビタミンC含量の関係
第1表 作物体に含まれるおもな抗酸化物質
第2表 有機と慣行で栽培した作物ないしそれをベースにした食品の成分のメタ分析結果

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