『現代農業』1989年9月号 127ページ~131ページ(ページ数:5)

タイトル

農政審「食管改革」の曖昧さをどう読むか

改革の前提「水田農業の発展、米需給・価格の安定」と改革の方策とが両立しない?

執筆者・取材対象: 松島正博

見出し

●食管改革論議の経緯-食管の枠組みよりも流通改革先行で推移●将来の枠組みが見えてきた農政審中間報告の基調◎政府の役割を「需給調整機能」に限定◎米価の抑制と需給調整の重視◎部分管理方式を想定●簡潔だが要をえない農政審最終報告◎新しい管理方式を提示できず曖昧さが濃厚●具体的に提示できなかったのはなぜか-食管改革の「前提」からくるしばり◎改革の「前提」となる現行食管の積極的役割◎最大の難関は生産調整 価格による調整では主食の安定ははかれない●最終報告の焦点は買入制限、価格形成の場の設定-この2つの相違は何をもたらすか◎現行の限度数量の設定より厳しい買入制限を実施◎過剰とむすびつけた価格形成の場の設定◎国民大衆をも巻き込んだ先物市場が誕生

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