『農業技術大系』果樹編 第8巻 温暖化+1~温暖化+20(ページ数:20)

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地球温暖化が果樹栽培に与える影響と対策

開始ページ: 温暖化+1

執筆者: 杉浦俊彦

執筆者所属: (独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所

備 考: 執筆年 2009年

記事ID: k248013z

見出し

 1.気象変動の実態と将来予測 ・・・〔1〕
  (1) 気温の上昇
   (1)地球の気温上昇の現状
   (2)わが国における気温上昇の現状
   (3)近年の気温の変化 ・・・〔2〕
   (4)高温発生の頻度変化
   (5)地球の気温上昇の将来 ・・・〔3〕
  (2) 降水の変化
   (1)変化の現状
   (2)雨の降り方の変化
   (3)将来の変化
  (3) 台風の変化 ・・・〔4〕
  (4) 温暖化のメカニズム
   (1)温室効果
   (2)二酸化炭素濃度の上昇
 2.栽培適地の移動 ・・・〔5〕
  (1) 果樹産地の分布と温度
  (2) 温州ミカン
  (3) リンゴ
  (4) 留意点 ・・・〔7〕
  (5) 果樹栽培の北限と南限
 3.温暖化が果樹栽培に与える影響の現状 ・・・〔8〕
  (1) 最近の気温変化と果樹生産
  (2) 実態調査
  (3) 果樹生産の気象変動に対する脆弱性 ・・・〔9〕
   (1)作期の移動が難しい
   (2)品種更新のサイクルが長い ・・・〔10〕
   (3)生産が長期にわたる
  (4) 樹種別の影響
   (1)カンキツ
    果実
    芽・樹体
    病虫害
   (2)ビワ ・・・〔11〕
   (3)リンゴ
   (4)ニホンナシ
   (5)モモ
   (6)ウメ ・・・〔12〕
   (7)オウトウ
   (8)ブドウ
   (9)カキ
   (10)クリ
   (11)イチジク
 4.原因と適応策 ・・・〔13〕
  (1) 果実着色の不良と遅延
    原因
    対策
  (2) 果実軟化,貯蔵性低下 ・・・〔14〕
    原因
    対策
  (3) 障害果の発生
    原因
    対策 ・・・〔15〕
  (4) 休眠期の低温不足
   (1)発芽・開花不良
    原因
    対策
   (2)地域間の開花期・収穫期の集中 ・・・〔16〕
   (3)品種間の開花期のずれ
   (4)晩霜害
  (5) 凍害 ・・・〔17〕
  (6) 花芽形成阻害・隔年結果 ・・・〔18〕
  (7) 病害虫,その他
    原因
   (1)虫害の変化
   (2)病害の変化
   (3)カンキツグリーニング病の北上
   (4)雑草,鳥獣害などの変化 ・・・〔19〕
    対策
  (8) 温暖化によるメリット
   (1)果実について
   (2)樹体について
  (9) 行政の対応

キャプション

第1図 20世紀以降の日本における気温の平年差(年平均気温と平年値の差)
第2図 近年の日本における気温の平年差(年平均気温と平年値の差)の全国平均値
第3図 和歌山市の8月の月平均気温
第4図 日本の年降水量の経年変化
第5図 過去50年の台風の変化
第1表 果樹の主生産県における年平均気温(1971~2000年の平均値)
第6図 現在(1971~2000年の平年値)と2060年代に予測される温州ミカン栽培に適する年平均気温(15~18℃)の分布
第7図 現在(1971~2000年の平年値)と2060年代におけるリンゴ栽培に適する年平均気温(6~14℃)の分布
第2表 1971~2000年における年平均気温および夏季気温の変動
第8図 温暖化が原因で発生・増加している現象が一つでもあるとした都道府県数
   キーワード:水稲\ムギ類\ダイズ\果樹\野菜・花卉\飼料作物\家畜
第3表 花芽・果実の発育に関する影響を指摘した都道府県数
第4表 果実品質に関する影響を指摘した都道府県数
第5表 気象災害に関する影響を指摘した都道府県数
第9図 和歌山市と長野市の秋季の気温
第10図 温暖化による果実生育時期の変化
第11図 ニホンナシ(品種:幸水)施設栽培樹の眠り症
第12図 モモの開花日の前進・遅延
第13図 凍害により接ぎ木部が陥没したモモ樹

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