斑点ができるもの | 斑点は円形 | 円形,不正形または輪紋状に拡大する | 斑点落葉病 | |
表面に黄橙色の小粒点裏側に毛状体を生ずる | 赤星病 | |||
斑点は円形。斑点は円形―円形,明瞭な輪紋斑がある | 環紋葉枯病 | |||
初発時に形成され,円形で虫糞状の顆粒がみられる | 褐斑病 | |||
斑点は不正形。カビが樹枝状にひろがる | 黒星病 | |||
斑点は不正形。春先の若葉に現われる | モニリア病 | |||
斑点は不正形。7月以降に形成され,虫糞様の顆粒がみられる | 褐斑病 | |||
斑点のないもの | 斑入りになる。葉脈の黄化,モザイク斑紋ができる | モザイク病 | ||
斑入りになる。主脈の両側褐変 | 硫黄剤の薬害 | |||
斑入りになる。葉縁がまいてうら側が黄褐色 | ボルドーの薬害 | |||
全体が黄変,しおれる | 紫紋羽病 | |||
高接病 | ||||
腐らん病 | ||||
ソヒ病 | ||||
葉が鉛色を呈し,表面が破れる | 銀葉病 | |||
白色粉状物で覆われ,葉縁が波を打つ | うどんこ病 |
樹上果に発生。腐る | 幼果が腐る | モニリア病 | ||
未熟果に発生。早期落果する | 疫病 | |||
生育の後期に腐る。鮭肉色の粘質物形成 | 炭疽病 | |||
生育の後期に腐る。灰褐色の粉状物形成 | 灰星病 | |||
樹上果に発生。腐らない | 斑点ができる(斑点は表面的) | スス状不正形の汚斑点を生ずる | すす斑病 | |
ハエ糞状の小点が集合する | すす点病 | |||
果面の一部が褐変する | 硫黄剤の薬害 | |||
斑点ができる(斑点は表面的ではない) | スス状のカビが生じ,果面は粗ぞう | 黒星病 | ||
尻の部分に斑点ができる | 黒点病 | |||
幼果期にカサブタ状の小さな斑点ができる | 炭疽病 | |||
カサブタ状の斑点ができる | 斑点落葉病 | |||
尻の部分に橙黄色の大きな斑点をつくる | 赤星病 | |||
梗あ部~肩部に楕円形の黒褐色斑点。その中に黒色小粒点 | 褐斑病 | |||
コルク層が形成される。奇形になる | 幼果から凹凸が激しい | 奇形果病 | ||
コルク層の形成が激しい | さび果病 | |||
果肉も褐変する | シュクカ病 | |||
コルク層が形成される。奇形にならない | うすいコルク層が形成される | さび果病 | ||
成熟果・貯蔵果に発生。腐る | 水浸状に腐り白~緑色のカビがみえる | 青かび病 | ||
品種によって異なるが主として輪紋 | 輪紋病 | |||
成熟果・貯蔵果に発生。腐らない | 果点を中心に紅玉に発生する | 紅玉斑点病(ジョナサンスポット) | ||
アバタ状に国光に発生する | クトウ病(ビターピット) | |||
ビターピット(苦とう病) |
新梢の生育が不良になる | 全体で衰弱する | 紫紋羽病 | |
高接ぎしたために衰弱する | 高接病 | ||
一部の枝,幹に症状が現われる | 表面に亀裂が生じザラザラする | ソヒ病 | |
輪紋病 | |||
患部は腐り,サメ肌状にブツブツができる | 腐らん病 | ||
腐ったところに紫色のキノコができる | 銀葉病 | ||
鮮やかな紅色の菌糸層で覆われる | 赤衣病 | ||
新梢に症状が現われる | 先端が白色粉状物で覆われる | うどんこ病 | |
円形~楕円形のくぼんだ斑点ができる | 斑点落葉病 | ||
主幹に症状が現われる | 地際から上部が褐変 | 胴枯病 | |
地際部と根の一部が褐変 | 疫病 |
腐る | 根の表面に灰白色の菌糸を生ずる | 紫紋羽病 | |
根の表面に紫褐色の菌糸を生ずる | 紫紋羽病 | ||
腐らない | 台木の樹皮が褐変し,木質部に溝ができる | 高接病 | |
地際の茎や根に,黒褐色のごつごつしたがんしゅができる | 根頭がんしゅ病 |
吸引して害する | 葉が巻き込まれる,葉うらにアブラムシ(あるいは脱皮カラ)が見られる | 縦に巻き込まれる | リンゴコブアブラムシ | |
横に巻き込まれる | リンゴクビレアブラムシ | |||
ニシヤワタアブラムシ | ||||
巻き込みはわずかであるか,ほとんどわからないくらい | ユキヤナギアブラムシ | |||
葉が巻き込まれる、葉うらにアブラムシ(あるいは脱皮カラ)が見られる | 巻き込みはわずかであるか、ほとんどわからないくらい | リンゴミドリアブラムシ | ||
葉が巻き込まれない | 加熱された痕(カスリ状白斑か黄斑)。葉がスス病でよごれる | ナシグンバイ | ||
オウトウハダニ | ||||
加害された痕(カスリ状白斑か黄斑)。葉がすす病でよごれる | ニシヤワタアブラムシ | |||
加熱された痕(カスリ状白斑か黄斑)。葉がとくによごれない | イシダヒメヨコバイ | |||
リンゴハダニ | ||||
加熱された痕(カスリ状白斑か黄斑)。葉の裏が褐色になる | ナミハダニ | |||
リンゴサビダニ | ||||
加害されたあとはよくわからないが,スス病でよごれる | クワコナカイガラムシ | |||
オオワタコナカイガラムシ | ||||
加害されたあとは葉の展開にともない,孔あき症状になる | カスミカメムシ類 | |||
かじって害する | 葉が巻かれている | 葉を横に筒状に巻く | カクモンハマキ | |
葉をつづり合わせて巻き込む | ミダレカクモンハマキ | |||
リンゴコカクモンハマキ | ||||
リンゴモンハマキ | ||||
アトボシハマキ | ||||
トビハマキ | ||||
リンゴシロハマキ | ||||
クロネハイイロハマキ | ||||
キリガ類 | ||||
葉は巻かれていない | 群がって巣をつくる | リンゴスガ | ||
オビカレハ | ||||
アメリカシロヒトリ | ||||
群がるが巣をつくらない | モンクロシャチホコガ | |||
群がらない。からだは露出している | ヒメシロモンドクガ | |||
モンシロドクガ | ||||
オオシマカラスヨトウ(シマガラス) | ||||
リンゴツノエダシャク(シャクトリムシ類) | ||||
ヨモギエダシャク(シャクトリムシ類) | ||||
ウスジロエダシャク(シャクトリムシ類) | ||||
シモフリトゲエダシャク(シャクトリムシ類) | ||||
キリガ類 | ||||
群がらない。からだは筒状かミノ状の巣に入っている | ニトベミノガ | |||
ピストルミノガ | ||||
葉の中にくぐって食害する | 食害部が楕円形に隆起し,表がカスリ状になる。若い葉を食害し,食害部は褐変し内側にまく | キンモンホソガ | ||
ギンモンハモグリガ |
花弁をつづる | ミダレカクモンハマキ | |
リンゴアオミシャク | ||
花弁をつづらない | ピストルミノガ |
果実と葉が接触していると幼虫がその間に潜入し,果面を食害 | リンゴコカクモンハマキ |
リンゴモンハマキ |
吸収して害する | 果面がよごれる | クワコナカイガラムシ | ||
オオワタコナカイガラムシ | ||||
リンゴワタムシ | ||||
幼果が黒くよごれる | ニシヤワタアブラムシ | |||
果面はよごれない | 加害痕が残る | ナシマルカイガラムシ | ||
クワコナカイガラムシ | ||||
アブラゼミ | ||||
果実吸蛾類 | ||||
カメムシ類 | ||||
カスミカメムシ類 | ||||
リンゴコブアブラムシ | ||||
加害痕が残らない(細長いカイガラムシがついている) | リンゴカキカイガラムシ | |||
かじって害する | 外部をかじる | カクモンハマキ | ||
ピストルミノガ | ||||
オオシマカラスヨトウ(シマガラス) | ||||
内部を食害する | モモシンクイガ | |||
ナシヒメシンクイ | ||||
果実のみに加害。果実の果皮直下の浅い部分を面的に食害 | スモモヒメシンクイ | |||
産卵して害する | 表面に産卵する | アブラゼミ | ||
落花直後の幼果がかじられる。黒褐色カサブタ状の産卵痕がみられる | モモチョッキリゾウムシ | |||
成虫は7月中旬ごろから発生。果面が吸汁され,くぼんでやや褐変する | ツノアオカメムシ |
吸引して害する | コブ(虫えい)をつくる | リンゴワタムシ | ||
コブをつくらない(虫が枝についている) | ナシマルカイガラムシなどカイガラムシ類 | |||
かじって害する | 外部からかじる | オオシマカラスヨトウ(シマガラス) | ||
ミノガ類(ピストルミノガ) | ||||
内部に入って食害する | 新梢が心折れになる | ナシヒメシンクイ | ||
枝,幹の内部でかじる | カミキリムシ類(ウスバ) | |||
食入孔が1~2mm弱と小さい | キクイムシ類 | |||
樹幹の地際部に食入する | リンゴアナアキゾウムシ |
根にコブをつくったり,腐らせたりする | ネコブセンチュウ(センチュウ類) | |
リンゴワタムシ | ||
根の表皮が食害され,細根がほとんどみられない | コガネムシ類 |
春剪定のころ枝切り口,分岐部に2mm程度の灰褐色,扁平な成虫が寄生。排泄物によりすす病を併発 | モミジノワタカイガラムシ |
冬,前年枝に1.5mm程度の褐色,短形の幼虫が着生。春に成虫になると球形に肥大する | タマカタカイガラムシ |
樹体内の木質部を食い荒らすが,虫糞を外に排出しないため,太枝が折れたら注意する | ウスバカミキリ |
木の太い部分には入らず,食入孔は枝の下面にある。地面には褐色の虫糞が積もっている | クワカミキリ |
亜主枝やそれより細い枝に食入するため木の上部に被害がある。食入孔は悪臭がただよう | ボクトウガ |
開花直前から幼虫がつぼみや葉に集団で寄生し,激しいと丸坊主になる | マイマイガ |
花そう新梢の基部が一回り食われ,その上方が枯れる | カシルリチョッキリ |
地際近くの樹幹に産卵,幼虫は初め樹皮下を食害するが成長すると木質部に侵入する | リンゴアナアキゾウムシ |
幼虫が木質部へ侵入し,根元から木屑状の虫糞を噴出している | ゴマダラカミキリ |
根の皮層をかじり樹勢が衰え,葉はつやがなく新梢の生長も悪い | コガネムシ類 |