いもの表面に褐色で楕円形の病斑が多数みられ,いもは2~5本に異常分岐する。分岐部分は褐色あるいは暗褐色に腐敗する。根は基部あるいは中途部分が暗褐色に腐敗消失する | 根腐病 |
いもの表面に褐色,楕円形の陥没病斑があったり,いもが手のひら状やこぶ状の奇形となって黒変,亀裂,粗皮(サメ肌)状になる | 褐色腐敗病 |
中位葉から下位葉にかけて黒褐色の病斑ができる。病斑の中央部は灰色となり,黒色の小粒点(分生胞子層)を多数散生する | 炭疽病 |
葉身の表面に黄色がかった退緑斑を生じ,やがて葉脈に囲まれた多角形病斑を形成する。その上に黄褐色の小粒点を散生し,小粒点は破れて白色の粉を生じる | 葉渋病 |
えそモザイク病とモザイク病がある。ナガイモのえそモザイク病は初め葉に黄褐色の退緑小斑点・輪紋などを生じ,やがて黄変部は茶褐色となり,えそモザイク症状が現われる。ジネンジョ,イチョウイモ,ツクネイモ,ヤマトイモ,ダジョのモザイク病はえそを生じず,モザイクおよび葉脈緑帯となる | えそモザイク病 |
モザイク病 | |
葉に灰色ないし灰緑色の斑点が生じ,灰色ないし灰褐色になり同心輪紋を呈して円形になる | 環紋葉枯病 |
茎では伸びが遅れ,葉は十分に展開せず,生気を失って黄化する。地際部には初め紫褐色あるいは褐色の不整形の病斑が形成される | 根腐病 |
いもの表皮に直径3~4mmの隆起したこぶが多数発生し,根の発達が悪い | センチュウ類 |
萌芽が揃い,主茎の長さが70~80cmになったころ先端に数頭の成虫と幼虫の集団 | アブラムシ類 |
食害された新芽の先端は折れ曲がり,黒褐色となる。変色部を割ると幼虫が出現する。灰褐色の幼虫はさわると糸を出し,地面に落下する。 葉は初め白色のかすり状,その後細長いすじ状となる。幼虫の葉裏からの食害が進むと,表皮を残して葉全体に食害は広がる | ナガイモコガ |
体の前半が赤褐色,後半が青色の甲虫。幼虫の食害は展開して間もない葉や未展開の葉鞘に多い | ヤマイモハムシ |