アブラナ科の害虫

●葉の加害

葉が捲縮し,白粉をかぶったアブラムシが葉裏に密集する アブラムシ類(ダイコンアブラムシ)
葉は捲縮せず,葉裏に緑か赤色がかったアブラムシがつく アブラムシ類(モモアカアブラムシ)
体が緑色。薄く白粉をかぶる。秋に多い アブラムシ類(ニセダイコンアブラムシ)
葉に無数の白斑ができ,青白色になる ナガメ類(ナガメ,ヒメナガメ)
子葉や本葉にボツボツと1mmほどの穴があく キスジノミハムシ
子葉や本葉に小さいカスリ状の白斑。葉肉を食った跡がトンネル状になる ナモグリバエ
ナスハモグリバエ
本葉に4~5mmの小孔がたくさんあり,時には網目状になる ダイコンハムシ(ダイコンサルハムシ)
葉の縁から葉脈を残して円形に食害する カブラハバチ
円形,窓状の孔をあけて食害する ヤサイゾウムシ
葉脈を残し,荒く食害する。糞がたまる アオムシ(モンシロチョウ)
はじめ表皮を残しカスリ状に食害,のちに主脈を残して網目状に暴食する ハスモンヨトウ
ヨトウガ
成長点付近を集団で潜り込んで食害する ケブカノメイガ
葉脈を残して食害。食痕は不規則で,ベタベタした糞と白く光る粘液がついている ナメクジ類
ウスカワマイマイ
表皮を残し,カスリ状に食害。網目状の多数の穴があく コナガ
葉脈を残し,円形に食害し,への字をした幼虫がいる タマナギンウワバ
生長初期の中心葉が綴り合わされ,成長点付近の心から糞が排出される ハイマダラノメイガ
葉の加害部が灰色~銀色に退色 ハクサイダニ
葉裏を中心に,葉の加害部が灰色~銀色に退色 ネギアザミウマ
心葉が萎凋し,体が黒く,脚の赤いダニがつく ハクサイダニ
はじめ葉の表面を荒く食害し,のちに不整形に穴をあけ食害する オオタバコガ

●茎の加害

株元がかみきられる。土中に丸くなった黒っぽい幼虫がいる ネキリムシ類

●根の加害

苗がしおれ,根に白いうじ状の虫がいる。ダイコン,カブの表皮にミミズの這ったような食痕がある キスジノミハムシ
根の組織がふくれてコブ状になる ネコブセンチュウ類
ダイコンの根部表面がアバタ状になる キタネグサレセンチュウ

●種子の加害

種子の胚芽が食害され,発芽しない タネバエ

●花または子房の加害

花梗に密集している。体に厚く白粉をかぶる アブラムシ類(ダイコンアブラムシ)