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山菜2 おおうばゆりさいはいらんしいたけこごみの胞子イケマあさつきえぞのりゅうきんかなぎなたこうじゅ
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おおうばゆり・トゥレ

ユリ科の植物で、花の頃には下葉(歯)がとれることから、姥(うば)にたとえて別名エゾウバユリともいう。
採取したほとんどのものは澱粉やオントゥレ(おおうばゆりの澱粉滓(でんぷんかす)だんご)の加工に用いられる。鱗茎(りんけい)を切って一枚一枚離し、そのまま塩煮して、おわんにとって脂をかけて食べたり、炉(ろ)の灰の中にうめて焼(や)いて食べたりすることもある。

おおうばゆり


おおうばゆりの球根

おおうばゆりからとったデンプン

オントゥレ(おおうばゆりのデンプンだんご)のいろいろ

トゥレのつくり方

トゥレサヨ(ひえのおかゆにオントゥレがはいったもの

オントゥレをけずって(左)、練ったもの(右)
 

さいはいらん・ハックリ

ラン科の植物。根は澱粉(でんぷん)を多く含(ふく)み、生で食べてもおいしいので、子どもがおやつに掘って食べる。また皮をむいてあわと混ぜて炊(た)き、おわんにとって脂をかけて食べる。

さいはいらん



   

きのこ・カル

秋の自然の実りのひとつにきのこがある。きのこがたくさん入ったごはんをつくって秋の味覚を楽しむ。ルル(汁もの)に入れて食べることもある。残りは乾かしてとっておく。


   

こごみの胞子・スクスク

冬も終わりに近づくころ、といってもまだ寒い二月のはじめころ、こごみ(くさそてつ)の乾燥したものをとりにいく。スクスクをとって粉にして、いろいろな料理に使う。非常に澱粉(でんぷん)質が多く、貴重な保存食である。キウとよばれるおおうばゆりの鱗茎(りんけい)の粉と混ぜてだんごにしたり、筋子(すじこ)のつぶしたものと混ぜてごちそうをつくったりする。

スクスクイペ
     

イケマ

ガガイモ科の植物。和名の「イケマ」はそもそもアイヌ語で、大きい根という意味をもっている。春先のまだ芽が出ない時期に、根を掘って焼いて食べるのがおいしいという。根を食べるが、有毒であるといわれている。魔よけやお守りとしても使う。
子どもには魔よけだからと、根と三分ほどに切ったものと、のびる(メンピロ)を交互(こうご)に糸でつないで、首飾り(タマサイ)状にして首から下げる。また、大嵐のときに鎌(かま:イヨクペ)にイケマをつけて魔よけの言葉をとなえる。

魔除けにするいけまの根
     

あさつき・シクトゥッ

ユリ科の植物。北海道では「あさつき」などともいい、アイヌ語では「シクトゥッ」という。5、6月の花が咲く前の葉を、オハウやルルに入れて食べる。河原などにたくさんあるので、仕事の帰り道などに採取する。
     

えぞのりゅうきんか、やちぶき・ウフトゥリ

キンポウゲ科の植物出、山地の谷川の岸や湿地に育つ。別名をやちぶきともいう。春から夏にかけて採取する青ものは、年を越すための保存食料としても重要なものである。多量にとれるものは天日で乾燥して保存する。花をあえものに使うこともある。

やちぶきの花

水にもどしたウフトゥリ

ウフトゥリチカリベ

 

なぎなたこうじゅ・エント

シソ科の植物で、全体的に特徴(とくちょう)のある香がある。秋に花が咲いているとき刈(か)りとって乾燥(かんそう)させ、煎(せん)じたものを解熱(げねつ)の薬として飲む。また風邪(かぜ)などには生の香りの強いなぎなたこうじゅが効くので、茎葉をおかゆと一緒に食べるようにする。

なぎなたこうじゅ


なぎなたこうじゅを干したもの
   

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