…地域の食生活…
北海道の食べもの暦
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アイヌの食べもの暦
 
山菜1 やぶまめ(つちまめ)にりんそうぎょうじゃにんにくひめざぜんそうおおはなうどつるぼよもぎかたくりこうらいてんなんしょう
<写真をクリックするとくわしい解説がみられます>

やぶまめ(つちまめ)・アハ、エハ

マメ科の植物で、地面の中から採取するので「つちまめ」とよばれている。春一番にシッタプという用具で掘る。
採取(さいしゅ)した豆は黒い薄(うす)皮がついているが、皮はむかないで、そのまま料理する。多く採れたら炊(た)いて食べる。少なかったらひえのごはんもの(チサッスイェプ)にして食べる。これはカムイノミ(神々への祈り)の供物(そなえもの)になる。

つちまめ

つちまめをほる


アハとシアマム(米)とピヤパ(ひえ)のチサッスイエプ

にりんそう・プクサキナ

キンポウゲ科の植物で、別名フクベラともいう。春先に一番早く採取(さいしゅ)して保存する植物である。山からとってきて葉と茎(くき)を切り離し、川原の石に広げて干(ほ)す。多量に採取して乾燥させ、オハウの実にする。若いものは干さずに糸で結わえてゆでて食べる。
     

ぎょうじゃにんにく・プクサ

ユリ科の植物で、別名アイヌネギという。ヒビドロ、キトビロとよばれることもある。においが強く、料理に入れるとねぎよりおいしい。
ルルやオハウとよばれる汁もの、ラタという煮(に)もののようなものにしたり、そのまま炊(た)いたり蒸して食べる。とても甘い味がする。

ぎょうじゃにんにく

ぎょうじゃにんにくを炊く
   

ひめざぜんそう・シケペキナ

サトイモ科でざぜん草の亜種。ざぜんそうに比べ小形で、その特徴である仏焔苟(ぶつえんほう)も小さく、葉の下に隠(かく)れている。
山で採取(さいしゅ)したあと、ゆでてざるに広げ日光にあてながら乾燥(かんそう)させる。これは春のカムイノミ(神々への祈り)に供(そな)える貴重な食べものであり、ひめざぜんそうをゆっくり炊(た)きこんだシケペキナラタが代表的な料理である。

ひめざぜんそうをゆでたもの

ひめざぜんそうの乾燥


シケペキナラタ
 

おおはなうど・ピット

セリ科の植物。茎や葉のようすがウドに似ており、美しい白い花が咲くことからこの名がついた。ピットラタという煮(に)もののようなものに用いる。
採取(さいしゅ)したものはそのまま天日(てんぴ)で乾(かわ)かしたり、天井(てんじょう)から下げて干(ほ)す。太さ三寸くらいにまとめたもの10から20本くらいを、シントコ(行器:ほかい。ふたつきの桶のようなもの)に入れて貯蔵(ちょぞう)しておく。

ピットとり

ピットラタ

乾燥、ピット(おおはなうど)の茎を裂いて乾燥させる
 

つるぼ・シタトマ

ユリ科の植物だが、かつては群生していて、その場所さえ知っていれば採取(さいしゅ)することができた。今ではほとんどみられなくなった。
ひげや皮をとってからラタという煮(に)もののようなものに用いる。これだけではほろ苦いので、一回煮出した後に手あり豆(ニコマメ)と半々に混ぜて炊(た)く。

シタトマ

シタトマラタ
   

よもぎ・ノヤ

キク科の植物。若芽や葉先を摘(つ)んで、ゆでてから乾燥(かんそう)させて貯蔵(ちょぞう)しておき、水でもどして使う。あわでシトとよばれるだんごをつくるときに混(ま)ぜ、脂をつけて食べる。儀式(ぎしき)、とくに葬儀(そうぎ)にはなくてはならないものであり、薬としても使われる。

   

かたくり

ユリ科の植物で、今でも澱粉(でんぷん)のことをかたくり粉ということがある。葉や花もおひたしなどにして食べられる。ときには炉(ろ)を掘(ほ)って根の部分を埋(う)めて焼いても食べるが、粉をふいて美味である。

かたくりのりん茎

かたくりの根茎

かたくりとえぞえんごさくの群落
 

こうらいてんなんしょう・ラウラウ

サトイモ科の植物。球根を掘り起こして根を切りとり、茎(くき)との境い目にある黄色の毒のある部分をとり除(のぞ)き、焼(や)いたり蒸(む)したりして食べる。栗(くり)とさつまいもを足したような味がしておいしい。毒が手につくと、手を洗ってもぴりぴりする。保存はせず、秋の一時期に珍(めずら)しいものとして食べる。

ラウラウ(こうらいてんなんしょう)の球根を蒸したもの

こうらいてんなんしょうの食べ方1〜3
   

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