…地域の食生活…
北海道の食べもの暦
北海道の食素材
アイヌの食素材
アイヌの食べもの暦

都道府県別食べもの暦
 
雑穀・豆 ひえあわいなきび手あり豆かぼちゃとうもろこしその他の野菜
<写真をクリックするとくわしい解説がみられます>

ひえ・ピヤパ

イネ科の植物で、アイヌにとっては最も古い作物である。チサッスイェプという雑穀(ざっこく)類を炊(た)いたごはんもの、サヨという雑穀類のおかゆ、およびトノトとよばれる酒の原料として最も重要なものである。呪術(じゅじゅつ)的にも使われる。
トノトは、カムイノミ(神々への祈り)、イチャルパ(祖霊(れい)祭)など重要な祭事のときに、神に供(そな)えられる。

ひえ畑


ピヤパの実

ピヤパトノトを作る

できあがった酒をサケピサク(酒ひしゃく)でくむ

あわ・ムンチロ

イネ科の植物で、ひえの次によく食べられていた。やはり畑で栽培(さいばい)するが、量はひえほどはつくらない。食べるときにはニスで白にする。だんごにして食べるが、冷めると固くなる。もちあわはチサッスイェプ(ごはんもの)にすると美味であるが、サヨ(おかゆ)にするとくどくてむかない。

ムンチロ
     

いなきび・メンク

穂摘(ほつ)みで収穫し、乾燥(かんそう)して保存する。ひえに混(ま)ぜて炊(た)いたり、だんごにする。とかちきびや赤いきびがある。とかちきびは固くて白にするのが大変だが、もちにするともち米のもちより甘みがあっておいしい。

いなきび
     

米・シアマ

サヨ(お茶を飲むようにするおかゆ)、生の筋子(すじこ)を加えたおかゆ、チポサヨとすることもある。アンチャンシト(米粉の大きいだんごを切ったもの)、ポンシト(米粉の小さいだんご)としても用いる。

つちまめのチサッスイェプ

チポサヨ

チポシト

つちまめ(アハ)と米(シアマ)とひえ(ピヤパ)のチサッスイェプ

手あり豆・ニコマメ

アイヌ語名も「マメ」であるが、種類が違っていてもそれぞれに名前はなく、総称でマメである。チサッスイェプ、ラタや煮豆として食べる。ニコマメが主流で、フレマメ(赤)、クンネマメ(黒)、白と赤の模様の入った豆、レタルマメ(白)などが含まれる。

ニコマメのいろいろ
     

かぼちゃ

塩煮にしてそのまま食べたり、または小豆(あずき)汁に塩を入れたものにかぼちゃの切ったものや、シト(だんご)を入れてかぼちゃ汁粉にしても食べる。また、ルルやオハウ(ともに汁もの)、ラタ(煮もののようなもの)としても食べる。

干しかぼちゃづくり

かぼちゃラタ

   

とうもろこし(とうきび)

夏から秋にかけて収穫をし、保存のために乾燥する。

とうきび(とうもろこし)も干して保存する
     

その他の野菜

キナオハウは、野菜がたくさん入った汁もので、冬によくつくる。にんじん、大根、じゃがいもなど煮て、味付けに魚脂か獣脂、塩を加える。青菜としては、ほうれんそうのほかにりんそう(プクサキナ)、ぎょうじゃにんにく(プクサ)、白菜などを用いてもよい。

キナオハウ
     

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