日本農書全集
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第29巻
>一粒万倍穂に穂(備中)
一粒万倍穂に穂(備中)
いちりゅうまんばいほにほ
<農事総論>
家内労働力の能率をあげる要領
近い田畑の益
たくましい牛の益
老牛の取り扱い
男女の奉公人は働き者を雇うこと
よい農具をそろえること
お年貢の納め方
争論のしかた
田畑に日かげをつくる木は伐れ(陰伐り)
土地の境界は侵すな
小遣い銭のかわりに自由に耕作させる田(ほまち田)
飢饉をしのぐ方法
田畑の土を休めること
農道のつくり方
排水溝のつくり方
地ごしらえのしかた
作物は多くの種類を作付けないこと
中耕のしかた
施肥のしかた
苗はよく育てること
十分に熟れてから刈り取る
<稲作>
田の地ごしらえ
麦わら、山柴を水田に犁き込む
浸種と種籾播き
苗代の実干し
稲の苗は若苗がよい
代かきの要領
とった苗はできるだけ早く植えつける
田植えのしかた
苗を捨てるな
田の草取り
塗り干し
夕立の水は田に入れる
ウンカの防除
秋の排水
稲は充分に熟れてから刈ること
稲作りで有益な十の技術
<綿作>
綿を作付ける土地の準備
綿の播種量
綿の播き方
梅雨どきの綿の中耕
綿の除草
綿の施肥
綿畑への水かけ
綿の芯留め
綿摘み
綿畑の秋の中耕
<大麦作>
大麦の作り方
<諸畑作>
小麦の作り方
そらまめの作り方
大豆の作り方
粟の作り方
ひえの作り方
重要な十種類の作物
二十種類の野菜
十種類の香辛料
十種類の果樹
<植樹>
接木の方法
樹木の移植の方法
あとがき
解題
一、『穂に穂』の底本について
二、著者川合忠蔵の事績
三、備中国小田郡大江村の農業・農村事情
四、『穂に穂』の構成と内容