日本農書全集
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第17巻
>百姓伝記 巻八〜巻十五
百姓伝記 巻八〜巻十五
ひゃくしょうでんき
巻八 苗代百首、同抄
第八巻 苗代に関する歌百首
はじめに
よい種籾の採り方と保存のしかた
種籾の浸漬時期
種籾の浸漬を早くした年の心得
種籾の浸漬に適する池
種籾の浸漬に適する池の水と浸漬法
浸漬の日数と発芽をよくする方法
浸漬中に発芽しない籾の処置
籾が発芽してからみ合った場合の処置
苗代に種籾を播くときの天候
苗代の土質と米質との関係
苗代用水としてよい水、よくない水
苗代の位置のよしあし
苗代の地ごしらえのしかた
苗代に種籾を播くときの風向き
風のある日の水の調節
苗代の水は浅水がよい
苗代の病害虫を防ぐ方法
生育しすぎた苗の管理
苗代での育苗と諸管理
苗代の施肥法
苗立ちに極端な厚薄があってはよくない
苗代につばめを誘い利用する方法
苗代に適する土質
巻九 田耕作集
第九巻 稲作
はじめに
土質に応じた田の地ごしらえ
土質に応じた水田の耕起の時期とやり方
土質に応じた砕土と田の均平
土質に応じた荒代のかき方
植代のかき方
土質に応じた元肥の種類と施し方
田植え直前の苗の見分け方と苗取り
田植えの方法
水田雑草と除草
水のかけひき
水田の施肥
鳥、獣を追い払う工夫
稲の倒伏を防ぐ方法
稲穂かけの行事と刈り方
脱穀・調製の方法
精米のしかた
品種別の米質の特徴
俵づめの方法と貯蔵のしかた
糯米の長期保存
上質米を産出する国々
陸稲の栽培法
とうぼし稲の適地
土質に合う稲と合わない稲
虫追いのしかた
巻十 麦作集
第十巻 麦作
はじめに
麦畑の耕し方と地ごしらえ
土質に応じた麦の播き方
土質に応じたうねの立て方
小麦の播種期と播き方
大麦の品種とその特性
後作物、土壌条件とうねの立て方
麦の元肥の種類と施用法
麦踏みのしかたとその効果
雑草の種類と除草
麦の施肥技術
猿、猪、鳥のおどし方
麦の刈取り適期とその方法
麦の脱穀・調製
麦を食用にするまでの手順
戦陣で青麦を食べた新田義貞
麦飯は急に炊けない——武田信玄の言
麦の香煎の作り方
麦こうじの作り方
小麦粉の食べ方、加工法
小麦粉を携行食にする方法
巻十一 五穀雑穀耕作集
第十一巻 穀物、特用作物の栽培
大豆の作り方
小豆の作り方
ささげの作り方
栗の作り方
きびの作り方
ひえの作り方
ごまの作り方
えごまの作り方
たかきび(こうりゃん)の作り方
そばの作り方
つるあずきの作り方
いんげんの作り方
あじまめの作り方
そらまめの作り方
えんどうの作り方
ぶんどうの作り方
けしの作り方と使用上の注意
とうもろこしの作り方と利用法
なたまめの作り方
さるまめの作り方
麻の作り方
紅花の作り方
藍の作り方
むらさきとあかねの作り方
いちびの作り方
からむしの作り方
綿の作り方
巻十二 野菜耕作集
第十二巻 野菜類の栽培
大根の作り方
かぶの作り方
からしなの種類と作り方
あおなの作り方
ちしゃの種類と作り方
ほうれんそうの作り方と食い合わせ
にんじんの種類と利用法
ごぼう種子の選び方と適地
里芋品種の特性と作り方
まくわうりの作り方
なすの作り方
ゆうがおの作り方と言い伝え
とうがんの作り方
きゅうりの作り方と食あたりの注意
すいかの作り方
かぼちゃの作り方
山芋の作り方
こんにゃくの適地
ところの作り方
にんにくの作り方
かりぎの作り方
根深ねぎの作り方
あさつきの作り方
らっきょうの作り方
にらの作り方
みょうがの作り方
ふきの種類と作り方
しその作り方
うどの種類と作り方
たばこの育苗法と作り方
しょうがの作り方
たでの種類
とうがらしの種類と作り方
ほうきぐさの作り方
あざみの作り方
あかざの作り方
みつばの作り方
けいとうの作り方
ほおずきの品種と作り方
しゅんぎくについて
ひまの利用法
よもぎについて
やまごぼうについて
はこべについて
土芋(けいも)について
巻十三 水草集
第十三巻 水性植物類の栽培
はすの作り方と食べ方
ひしの採集法と食べ方
まこもの作り方と食べ方
がまの植え方と用途
よしの種類と用途
おぎの植え方と効用
すげの作り方と用途
芝の特徴と用途
太藺の用途
しょうぶについて
くわいの適地と食べ方
なきりすげの用途
せきしょうの適地と効用
かきつばたの効用
いぐさの作り方
じゅんさいの適地と食べ方
せりについて
巻十四 万粮集
第十四巻 救荒食物
はじめに
早稲、中稲、晩稲の特質
麦の食べ方
小麦の食べ方と保存法
栗の食べ方
きびの食べ方
ひえの食べ方
大豆の食べ方
そばの食べ方
野草、山菜、海草の保存法
いろいろな塩辛の食べ方
貝類の塩辛の食べ方
鰯類の塩辛について
かにの塩辛の作り方
万年酢の作り方
巻十五 庭場道具・所帯道具・麻機道具
第十五巻 日常使用する道具類
はじめに
使いやすい立臼の作り方
使いやすい唐臼の作り方
使いやすい手杵の作り方
使いやすい打ち杵の作り方
使いやすい箕の作り方
使いやすいけんとおしについて
使いやすい淘鉢の作り方
石臼の効用と材料
織機について
筬について
杼について
ろくろについて
糸車について
紡錘の材料
麻の績み方
上手な麻の績み方
解題
はしがき
一、『百姓伝記』の伝本と刊行について
二、『百姓伝記』の研究について——とくに成立年代と若者の居住地の推定に関して——
三、『百姓伝記』の背景
1、近世初期の検地と農民
2、新田開発と小農自立
3、水田における水利
4、近世初期および中期の農業
四、『百姓伝記』のねらい——矢作川と西三河の農業——
五、『百姓伝記』の現代的意義