農事遺書(加賀)・耕作早指南種稽歌(若狭)・農業蒙訓(若狭)・農隙所作村々寄帳(加賀・越中・能登)

口絵

農事遺書(加賀)<のうじいしょ>

宝永年間(1704〜10),加賀国江沼郡の十村(大庄屋)によってまとめられた農事万般と農民の身持ちのあり方についての遺言。自給的色彩の濃い北陸農業の原型が示される貴重な農書。

耕作早指南種稽歌(若狭)<こうさくはやしなんしゅげいうた>

若狭の農学者で歌人である著者が,選種の重要さから,稲,麦の栽培法,農家の心得などを歌に詠んでまとめた書。

農業蒙訓(若狭)<のうぎょうもうくん>

天保11(1840)年に著わされた焼土の方法,害虫防除法,営農のあり方などを説いた書。『農業全書』『農稼業事』など多くの農書から学んだことを若狭の地の風土をふまえて説明している。

農隙所作村々寄帳(加賀・越中・能登)<のうげきしょさむらむらよせちょう>

元禄時代(1688〜1703)の越中・加賀・能登地方の冬場の稼ぎ方が郡村別に述べられている。わら工芸,布さらし,紙すき,漁業,特産物など,山や海との関連がとらえられる。