口絵

梨栄造育秘鑑(越後)<りえいぞういくひかん>

白根郷を中心とした越後国の蒲原平野は河川氾濫の常襲地で,江戸時代から水に強いなしが栽培されてきた。本書はなし栽培の先駆者が著わした,なしの専門書で,栽培技術から販売方法にまで及ぶ。

紀州密柑伝来記(紀伊)<きしゅうみかんでんらいき>

紀州みかんは江戸で圧倒的な販売量を誇った。その成功の秘密は,生産・販売のネットワークが有効に機能したことにあった。本書はそのネットワークの整備過程と変遷を詳述する。

漆木家伝書(陸奥)<うるしぎかでんしょ>

代々,漆栽培を家業とし,津軽地方に漆栽培技術をもたらした成田家が,家伝としての漆栽培技術を記したもの。年々の費用,利益についても試算し,漆栽培の有利性についても詳述。