農業要集(下総)・草木撰種録(下総)・開荒須知(上野)・菜園温古録(常陸)

口絵

農業要集(下総)<のうぎょうようしゅう>

農業に従事しながら平田篤胤門下生として学んだ著者の処女作。『農業全書』の影響を受けつつも体験と地域の実情に応じて記述している。五穀,四木,三草から紙すきにいたる64項目からなる。

草木撰種録(下総)<そうもくせんしゅろく>

33種の作物の雌雄を図解した1枚刷。この図により雌雄を区別し,雌種を選ぶべきことを主張。そのわかりやすさが反響を呼び当時のベストセラーとなった。小西篤好の作物雌雄説の流れをくむ。

開荒須知(上野)<かいこうすち>

自らの開拓体験をもとにして著わした異色の農書。街道筋という立地,貨幣経済の浸透,浅間山噴火などによって疲弊しきった農村を救うための実践的処方箋として著わされたもの。

菜園温古録(常陸)<さいえんおんころく>

水戸藩郡方手代の著者が,三十数年の村々巡察中の見聞をまとめた著作。菜園ものから各種の作物,肥料のつくり方までを詳しく記録している。『農業全書』の水戸版をめざしたもの。