地方の聞書(紀伊)・山本家百姓一切有近道(大和)・農業稼仕様(丹波)・作もの仕様(丹波)

口絵

地方の聞書(紀伊)<じかたのききがき>

紀伊国の庄屋であり地方役人であった大畑才蔵の書。治水,地域計画,営農についての考え方を述べ,経済合理的な考え方の成熟を示す。地域計画・土地利用についての古典。

山本家百姓一切有近道(大和)<やまもとけひゃくしょういっさいちかみちあり>

生産力水準の高い大和平野での稲と綿の田畑輪換技術の実際を伝える。作業暦風に栽培技術,作業手順を子孫に伝えたもの。

農業稼仕様(丹波)<のうぎょうかせぎしよう>

『作もの仕様』と同じ著者が,前著を補い,年間の農事を整理したもの。記述は,栴檀の枝葉の煮出し汁や鯨油を使った虫害対策など技術的な事柄のほか,職人の食事の注意など家政的なものにも及ぶ。

作もの仕様(丹波)<つくりものしよう>

商品生産にまきこまれてきた文化から天保期(1804〜43)の丹波地方での農事の方法を具体的に示す。栽培を総論と各論に分けて述べ,野菜,米麦など多岐にわたる作物を扱う。