口絵

粒々辛苦録(越後)<りゅうりゅうしんくろく>

農家の艱難辛苦を人々に知らせるという意図から著わされ,月別の作業と生活行事を述べる。『民間省要』の影響を強く受け,関東と北陸の作業時期,生活習慣の比較記録となっている。

北越新発田領農業年中行事(越後)<ほくえつしばたりょうのうぎょうねんじゅうぎょうじ>

新発田藩が農民の技術向上を促すために,篤農家を含む3人の著者に命じて年間の作物栽培と農家の年中行事を書き上げさせた書。一般作物のほか,麻,あい,たばこなども扱う。

農家年中行事記(越後)<のうかねんじゅうぎょうじき>

1月から12月まで月日を追って農作業と農家の年中行事を細大もらさず列挙したもの。長岡藩三島地方の農業技術と習慣を知る好著。