農村力発見事典 『季刊地域』の用語集 59ワード

農村力発見5 自治力 愛するむらは放っておけない

むらの婚活

自治力

人を増やす、増えていく

季刊地域30号(2017年夏号)115ページ


 最近は田舎での農作業体験をはじめ、実際に何かをやってみる楽しい体験イベントに、気軽に人が集まる時代になった。ここに、独身男女の出会いの場を組み込んでいく試みが各地で行なわれている。一緒に農作業を楽しむ「農コン」、軽トラ屋台で買い物を楽しむ「軽トラ市コン」をはじめ、「間伐コン」「山焼きコン」にロケットストーブづくりを一緒に楽しむ「ロケットストーブコン」など、その地域ならではの趣向をこらしたユニークな体験型婚活は、都会の「街コン」とはかなり趣が違う。

 主催者は、地域の若者の結婚問題を案じる地元愛の深い人である場合が多いので、外からの参加者は、体験や縁結びを楽しみながらも、イベントの背景に地域のことを感じ、深く知ることになる。実際に結婚や移住を想像するときは、相手となる人の魅力はもちろんだが、山や川、おいしい空気、地域の人たちのあたたかさなど、そこにある暮らしそのものも重要な要素。「ここで暮らしたときの自分」がリアルに想像できたほうが、縁結びはきっとうまくいく。「むらの婚活」とは、地域との縁結びも含んだ婚活のことだ。

 東京は人口のブラックホール現象を起こしている。「都会の生活は便利だが、何かが違う。自分に合っていない」と感じる若者の潜在的な東京卒業願望を、「むらの婚活」でうまくキャッチし、むらの魅力全開で迎え入れたい。

→「特集『むらの婚活』がアツい」17号(2014年春号)

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