農村力発見事典 『季刊地域』の用語集 59ワード

農村力発見1 地域資源にあふれている

地域資源

荒れ地だって、活かせば宝

季刊地域30号(2017年夏号)72ページ


 1日1m伸びることもあるほど生長力旺盛。地下茎で拡大し、放っておくと山や畑をどんどん侵食してくるうえ、背が高くなり、ほかの植物が生育できない鬱蒼としたエリアをつくる。竹細工材の需要が減り、タケノコが輸入に押され価格低下して以降、管理放棄される竹林が多くなり、竹が地域の厄介者になってしまった。

 そうなるとしかし、「竹林をみんなでなんとか整備しよう」という動きが起こってくるのも地域である。最近は「山の多面的交付金」をうまく使うグループが増えてきた。竹の伐採・搬出メニューでは1haあたり38万円の交付金があり、日当等の活動費に使える。長野県飯田市の天竜川では舟下りの船頭たちが、放置竹林で暗くなった渓谷に不法投棄が増えたことに心を痛め、周辺自治会とともに交付金を使って竹林を整備。風光明媚な風景が蘇った。切り出した大量の竹で組んだ「竹いかだ」の川下りは迫力満点。新たなお客さんを呼び込む目玉企画にもなっている。

 竹は、粉砕した竹チップや竹パウダーなどを農業利用する方法が注目されている。そのままだと硬い竹が、粉砕すると微生物が食いつきやすくなり、すぐに発酵する。いい匂いの乳酸発酵ボカシが簡単にできたりするほか、竹パウダー漬物や生ゴミ分解キット材料にも使われたりする。

 そのほか、竹炭利用なども多いが、じゃんじゃん切ってじゃんじゃん使っていくためには、これからは燃料化が有望だ。竹は燃焼温度が高く、また燃焼時にできるシリカ(二酸化ケイ素)でボイラーを傷めやすいのが欠点だったが、最近では竹や竹チップが燃やせる竹用薪ボイラーも開発されている。

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