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…地域の歴史…
地域からみた江戸時代
 

町人文化

歌舞伎

出雲の阿国の女歌舞伎に始まり、物語性を重視した野郎(男)歌舞伎に発展、元禄時代に人気のピークに達した。農村でも上演活動が盛んになり各地に舞台が造られ、やがて農民自身が役者になる地芝居がおこり最高の娯楽となった。

神楽(かぐら)

平安時代に宮廷で始まったとされる神楽は、やがて、宮崎県や島根県石見地方のように地域全体が神楽の里となっているところもあるくらい、人びとの生活にとけこんだ。地域独自な演目やストーリー、舞の形ができて、受けつがれてきた。

人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)

近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)・竹田出雲(たけだいずも)の台本を竹本義太夫(たけもとぎだゆう)が演出して新しい型を生み出した浄瑠璃(じょうるり)は、民衆の圧倒的な人気を得た。大阪・京都・江戸中心の上演を地方に広め、人形芝居を各地に根づかせたのは淡路や阿波の旅回り人形座だった。

食文化

1日3食や主食・副食・味噌汁の組合せは江戸時代にできた。食材が全国から集まり商売人が多い大阪では料亭や仕出し屋が起こり、江戸では浅草周辺から茶店ができて繁盛、京都では宮廷料理や精進料理の流れをくむ「京料理」が登場。

観光

江戸時代も後期になると、人びとは国の神である伊勢参りを名目に、京大坂や善光寺、さらには金毘羅や宮島まで旅するようになった。旅館の斡旋(あっせん)や名所観光ガイド、芝居見物紹介、土産物店斡旋など観光業も盛んに。

温泉

草津・箱根・有馬・別府などの名湯は、初めは病気療養や休養など湯湯治でにぎわった。別府には農民の湯治はタダという温泉もあったほど。 やがて江戸時代中頃から、旅行ブームに温泉ブームが重なり行楽客が押し寄せた。

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