有田では、6月1日は「山のぼり」の日となっていて、昔は休日でした。この日は仲間と旅行や同窓会などで集まり、その際には、ちょうど季節を迎えるえんどう豆をたっぷり入れたおにぎりがよくつくられました。 「山のぼり」というのは、かつては有田焼の窯元に勤める職人さんの慰労として、町内にある小高い「観音山」……
えんどう味噌は、豆に甘味があり、麹を多く使うことから、大豆の味噌のような辛さがなく、まったりした味わいです。県中西部の葛城《かつらぎ》地域では水田裏作として裸麦や小麦のほか、野菜、豆類も多く栽培され、どの家にもえんどう用の畑がありました。えんどうは野菜豆として自家用、出荷用とするほか、麦の秋(6……
淡竹とえんどうは相性がよく、このふたつがそろったら必ずつくりたくなる料理です。独特の旨みがあり、サクッとした歯ざわりの淡竹と、やわらかく煮えた香りのよいえんどうの組み合わせはとてもおいしく、さわやかな色合いは初夏を感じさせます。料理の仕方は家庭によっていろいろで、最初から淡竹とえんどうを調味料で……
うすいえんどう(碓井豌豆)は府が認定する「なにわの伝統野菜」です。むき実用のえんどうで、明治時代に大阪府中部の羽曳野《はびきの》市碓井地区に導入され、改良されたといわれています。さやと豆の色は他の実えんどうよりも淡いですが、甘味と旨みを強く感じます。露地物の旬は短く、3~4週間です。大阪で生のえ……