県の北東内陸部にある最上《もがみ》地方では、多くの農家が戦前から農耕用の馬を飼っていました。2歳馬を買って春は田起こしや代かき、冬場は材木の切り出しや運搬などに使い、4~5歳になったら肥らせて馬喰《ばくろう》(家畜商)に売って、また2歳馬を購入します。どこでも2~3年で更新するため、馬肉や馬《う……