ふなやきは小麦粉を水で溶き、薄く焼いた素朴なおやつで「麩の焼き」ともいわれます。 平野部に水田の広がる東近江市は、昔から転作や裏作で小麦の栽培もさかんに行なわれてきました。農家が多く、子どもも大人も皆びっしり働いていたので、忙しい作業の合間に手軽につくれるふなやきはおやつにぴったり。さつまいもや……
夏に仕込んだふなずしは正月に口切りをし、酒の肴やお茶漬けにして家族みんなで食べ、お土産としても重宝されました。昔は、琵琶湖でとれたフナを家庭で塩切り(塩漬け)していましたが、今は魚屋で塩切りしたフナを買って漬けることが多いです。おいしくつくるコツは塩切りフナを流水でしっかり洗ってよく乾かすこと。……