『農業技術大系』土壌施肥編 第8巻 青森・須郷+1~青森・須郷+15(ページ数:15)

実際家の施肥と土つくり>樹園地土壌の実例

〈河成沖積土グライ土壌粘土型〉リンゴ・有機・減農薬栽培 ○課題:掲げる目標は「糖度20度のふじ6tどり」 ○栽培:ふじ,ジョナおよび契約栽培品種のわい化栽培 ○施肥:石灰・苦土・カリ比を適正化しリン酸を効かせる ○有機物:高品質堆肥と肥料を盛り土状施用 ○その他:武田式土壌診断・施肥設計,葉の養分濃度診断で葉面散布 青森県北津軽郡鶴田町 須郷陸奥雄(63歳)

開始ページ: 青森・須郷+1

執筆者: 山浦信次

執筆者所属: フリーライター・編集者

備 考: 執筆年 2003年

記事ID: d148010z

見出し

〈施肥と土つくりの課題〉 ・・・〔1〕
 1.地域の概況
 2.リンゴ栽培への取組みの経過
   (1)イネ+リンゴからリンゴ専作へ
   (2)ふじ,ジョナゴールドのわい化栽培を柱に ・・・〔2〕
   (3)有機・減農薬栽培への努力
   (4)市場との契約栽培による「自然リンゴ」 ・・・〔3〕
〈リンゴ栽培の概要と技術目標〉
 1.品種構成と年間の作業の流れ
   (1)品種構成
   (2)生育と作業 ・・・〔4〕
   (3)樹形づくりのポイント ・・・〔5〕
    1年目
    2,3年目 ・・・〔6〕
    5,6年目以降
 2.土壌改善・施肥改善による収量・品質の動き ・・・〔7〕
   (1)収量増加の方向
   (2)玉伸びと品質向上の展望
〈土壌改善・施肥改善の実際とその成果〉
 1.土壌診断・施肥設計の考え方と手順
 2.診断と設計,土壌改善・施肥改善の実際 ・・・〔9〕
   (1)軽くて,気相率・固相率の低い土壌
   (2)堆肥とゼオライトで気相確保と仮比重の改善
   (3)現状の塩基飽和度101%で塩基バランスをとる
   (4)過剰集積したリン酸の吸収・利用を苦土施用で促進 ・・・〔10〕
   (5)収量目標6tとし窒素30kg,基肥に4割
   (6)肥料と堆肥を盛り土状に施用 ・・・〔11〕
   (7)葉の養分濃度診断による樹勢管理
   (8)葉面散布による生育調整 ・・・〔12〕
 3.樹の生育に現われた変化
   (1)収穫期まで持続する葉の活力
   (2)春から夏の生育相 ・・・〔13〕
 4.土壌の変化と施肥設計の展開
   (1)着実な物理性の改善
   (2)高まった塩基飽和度,石灰含量
   (3)未熟腐植の分解で石灰など蓄積養分を有効化 ・・・〔14〕
   (4)石灰の吸収・利用も高まる
   (5)継続する施肥設計の柱
 5.今後の課題−土壌診断に基づく有機・減農薬栽培 ・・・〔15〕

キャプション


   キーワード:経営の概要
第1図 水田から転換した須郷さんのリンゴ園
第2図 ふじの収穫中の須郷陸奥雄さん夫妻
第1表 弘前中央青果との契約栽培・契約販売品種
第3図 須郷さんが認定を受けた「青森県特別栽培農産物生産ほ場」
第4図 契約栽培品種のひとつ‘紅夏’。8月のお盆に出荷できる早生品種(6月の生育状態)
第5図 契約栽培の大紅栄と栄黄雅,安祈世
第6図 須郷さんのリンゴ栽培暦(ふじ,ジョナゴールド)
第7図 わい化リンゴの成り枝の配置と収量のイメージ
第8図 植付け1年目の姿
第9図 植付け3年目の姿
第10図 本格的な生産態勢に入った樹とその管理
第11図 先端から伸びる枝を抑える
第12図 樹を上から見たとき,X字状に成り枝を配置
第13図 木の上から下まで見事に着色したふじ。収穫期に入った11月初めの状態
第2表 須郷さんのリンゴ園の土壌診断結果(平成12年秋)
第14図 須郷さんが施す高品質堆肥(岩手県田野畑村堆肥センター)
第3表 塩基飽和度101.2%,塩基バランス5:2:1としたばあいの過不足量
第15図 苦土が効き,リン酸が効いている葉(上)と苦土欠乏の葉(下)
第4表 CECの20%に相当する窒素量の計算
第16図 肥料と堆肥を根が伸びているところへ盛り土状に施用
第17図 葉の養分濃度診断をする須郷さん(左)と齋籐博さん
第18図 生育調整に使う葉面散布剤アミックス
第19図 苦土・リン酸の効果で,葉肉が厚く,まわりのギザギザが明瞭な須郷さんのふじの葉
第20図 平成14年春,須郷さんのリンゴ樹の開花状態
第21図 つる(果梗)が長く,肥大・品質が期待できる幼果
第5表 土壌改善・施肥改善2年目の土壌分析結果(平成14年4月)

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