見出し

〈中国中山間地域の農地管理問題と里地里山放牧の展開〉　・・・〔1〕
〈共同放牧開始の経緯と放牧の特徴〉　・・・〔2〕
　1．小山集落の概況
　2．小山集落のイノシシ害　・・・〔3〕
　3．「小山地区放牧の会」の設立
　4．果樹園を含む多様な農林地の周年放牧　・・・〔4〕
〈周年放牧による牛の健康状態の推移〉
　1．放牧牛の疾病と事故
　2．周年放牧牛の体重変化　・・・〔6〕
〈共同放牧の負担と効果〉
　1．放牧に要した労務と所要時間　・・・〔7〕
　　　(1)労務の内容と特徴
　　　(2)作業時間の縮少と負担の軽減　・・・〔8〕
　2．放牧に要した経費
　3．放牧がもたらした社会経済的効果
　　　(1)牛舎・貯蔵飼料生産なしで年間牛を飼う
　　　(2)危険で重労働の草刈り作業の軽減
　　　(3)荒廃地・竹ヤブの縮小とイノシシ害の減少　・・・〔9〕
　　　(4)地域資源の再発見
　　　(5)住民間・世代間の交流と集落アメニティーの改善　・・・〔10〕
〈里地里山放牧の普及方策と発展〉
　1．共同放牧の意義
　　　(1)多様なネットワーク・得意技術の結集　・・・〔11〕
　　　(2)地域の生活環境の改善
　　　(3)休会・脱会が容易な共同管理と放牧場の継承
　2．保全型放牧の多様な運営システム　・・・〔12〕
　　　(1)畜産農家と集落が連携した季節預託放牧方式（出前放牧）
　　　(2)果樹農家・畜産農家・サラリーマンの連携　・・・〔13〕
　3．里地里山放牧の展望

キャプション

第1図　島根県大田市における里地里山放牧の推移
第2図　放牧のタイプ―放牧対象地別類型
　　　キーワード：山地放牧＼里地里山放牧
第3図　あまなつ牧場を運営管理する小山地区放牧の会の面々
第1表　小山集落のイノシシによる農作物の被害と侵入予防柵の設置状況
第4図　放牧地の中に果樹や菜園のあるあまなつ牧場
第5図　カキ園の親子放牧のようす
第6図　越冬放牛とあまなつ牧場の案内板
第7図　荒廃地周囲に広がる淡竹を折り曲げ葉を食べる放牧牛
第8図　放牧牛の体重の推移
第9図　会員の共同作業―間伐材を利用し牧柵を設置
第10図　立木・竹を活用した牧柵
第2表　放牧創業期にかかわる活動の費用と効果の比較（放牧1年目，放牧地12ha，放牧牛5頭，周年放牧飼養）
第11図　病害虫やイノシシの温床となっていた荒廃地を開拓する放牧牛
第12図　耕作放棄地への放牧前後のようす（放牧開始時と翌年の植生―地元の保育園児が訪れるようになった）
第13図　放牧地に遠足に来た保育園児
第14図　放牧バンクシステムによる放牧の普及
第15図　マロン牧場（島根県六日市町長野ヶ原栗園）の運営管理システム
第3表　放牧・稲作輪換による日本型持続的営農システムの意義