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記事IDS200609_025
作品種別食農教育
特集タイトル特集 原体験! ごはんを炊く
上位サブタイトル飯炊きのポイント 火加減を学ぶ
連載タイトル
記事タイトル羽釜で飯炊きに挑戦!
下位サブタイトル
年・月2006年09月号
開始ページ46
執筆者平田孝一 写真はすべて岡本央(※を除く)
執筆者所属(株)サントク
取材対象我孫子市立我孫子第二小学校
地域1千葉県
地域2
現地域
見出し●Mr.ライスマンが解説 お米がごはんになる不思議◎「はじめチョロチョロ、なかパッパ」の次は?◎ごはんがブツブツいうのを感じてみよう◎お米一粒に一七万室のお部屋●実況中継 いざ、羽釜で給食用の飯炊きに挑戦!◎お米の量をはかる〈米加減〉◎研ぐ〈手加減〉◎水をはかる〈水加減〉◎炊く〈火加減〉○一 はじめチョロチョロ○二 なかパッパ○三 ブツブツいうころ火を引いて○四 赤子泣いてもフタとるな◎おこげ入りのおいしいごはんができた!◎1年生の給食におじゃましました●Mr.ライスマンが解説 羽釜で飯炊き、おさらい編◎米加減、手加減、水加減、火加減◎めっこ飯の理由、二つ◎羽釜はやっぱりスゴイ!●羽釜の形には、すべて理由があります!◎ツバはなぜついている?◎木ブタはなぜ分厚くて重い?
キャプションキャプションなし/平田孝一《たかかず》さん/(1)今回炊くお米は、「田んぼの先生」渡辺えり子さんのコシヒカリ。渡辺さんが一升枡と五合枡を使って米をはかり、バケツに入れていく/(2)二升五合入りのバケツ9つと二升入りのバケツ1つ。計二斗四升五合(44l)、全校の児童・職員482人分のお米だ/(3)最初に水を入れたら、すぐにザルに米をあけて、水を流してしまう。こうしないと酸化したヌカや古米のにおいが中にしみこんでしまう/(4)米はゴシゴシ押しつけない。玄米のばあいは両手を合わせて拝むように研ぐけれど、いまの白米は精米の精度が上がっていて、玄米や昔の白米のように強く研ぐと米が割れてしまう。軽くかき混ぜるような感じで/(5)米をぎゅっとにぎり、ぱっと手を開いたとき、米が広がるようなら、OK/(6)釜に米を入れて、水を入れる。水加減は子どもの手なら、米の上に手のひらをついて、くるぶしのでっぱりに水がくるくらいに(大人の手なら、手の甲が水の上に出る程度)/(7)さあ、いよいよ火加減の勉強だ。うまく火をつけられるかな? カマドの中にふんわりと松葉を盛って、マッチで燃やした新聞紙を松葉の下におくと、勢いよく火がついた/(8)松葉の炎のなかに、細い木から少しずつ入れて、炎に勢いをつける/(9)校長先生が、薪割で後方支援/▼6~7分後 釜底で蒸気が発生する。水温は16℃→45℃くらいに上がる(*観察しやすいよう、水は実際より多く入れています)/(10)薪に火がついて、火力が安定してくる。カマドの中の炎は800℃になっている/(11)左のほうから湯気が立ってきているぞ。わかるかなぁ?/▼10~12分後(煮る) 初期沸騰がはじまる。水面に泡が立ちはじめて、表面のお米が踊りだした。水温は85℃→98℃へ上昇/▼12~15分後(煮る) 全沸騰中。蒸気の泡が勢いよくでて、湯気が吹き出る。表面のお米はグラグラ煮えて踊っているが、釜底の米は蒸気の泡で立った状態。グルグル動いているわけではない。水温は98℃~100℃/(12)湯気のにおいをかいでみて。甘い香りがしてきたら火を引くよ/(13)ブツブツいう音が聞こえるかな? ごはんが「もう火はいらないよ」といっていたら、薪を引くよ/(14)炎の強い薪をとりのぞき、炭になった部分(おき火)だけを残す。カマドの中の熱は400℃→350℃へと下がる/▼16~30分後(蒸す) 釜底から吹き上げた水泡がごはんの表面にカニ穴をつくっている。水気がなくなるころ、ごはんがふくらむ。水温98℃以上、釜底の温度は105℃以上となるので、薪を引く。15分ほど、おき火の状態で蒸す/(15)最後に一握りのワラ(今回は松葉)をくべる。釜の中はちょうどオーブンで焼くような状態(1分~1分30秒)になり、ごはんのまわりをおおっている汁気がとぶ/(16)おき火(炭)もすべて引いて、20分ほど蒸らす/▼32~52分後(蒸らす) きれいなカニ穴ができた。膨張したごはんは、20分間98℃→95℃に保温されることで、ゆっくりと収縮し、水分がお米の細胞のなかに入っていく。「むらし」は「うまし」と言い換えられる/給食用のごはんなので、衛生の都合上、配膳は調理員さんにしてもらう/噛めば噛むほど、甘くておいしい! おこげ入りのごはん/電気炊飯器のごはんと食べ比べ。「においがちがう。羽釜で炊いたほうが甘いにおいがした。色も電気釜は白っぽい感じ」/今日のごはんはひと味もふた味もちがう。ごはんの香りと甘さに思わずにっこり/全クラスの給食に6年生が炊いたごはんが配られる。1年生のクラスでは「おこげが食べたい人」という先生の一声で行列ができた/この日、飯炊きをサポートしてくれた「地域の先生」たち
記事区分
親記事/かこみ
作目
備考/キーワードS200609_025
ページ数(ポイント数)14