『農業技術大系』土壌施肥編 第8巻 和歌山・小森+1~和歌山・小森+14(ページ数:14)

実際家の施肥と土つくり>施設土壌の実例

〈水田転換の砂壌土〉ピーマン・促成長期どり ○課題:冬期間の収量安定と秀品率向上 ○栽培:積極施肥で冬に安定,春〜夏にも活力ある樹づくり ○施肥:物理性改善を軸に塩基バランスの適正化,苦土重視 ○その他:武田式土壌診断・施肥設計,養分濃度診断 和歌山県御坊市 小森勉(53歳)

開始ページ: 和歌山・小森+1

執筆者: 山浦信次

執筆者所属: フリーライター・編集者

備 考: 執筆年 2003年

記事ID: d148008z

見出し

〈施肥と土つくりの課題〉 ・・・〔1〕
 1.地域の概況
 2.ハウス栽培への取組みの経過
   (1)長期どりナスでスタート
   (2)ピーマンへの転換
 3.ピーマンの栽培と作業 ・・・〔2〕
   (1)育苗と定植
   (2)施肥・灌水・整枝
   (3)温度管理
   (4)減農薬栽培 ・・・〔3〕
 4.収量・品質と技術課題
   (1)冬場の連続着果
   (2)高秀品率とその持続 ・・・〔4〕
   (3)品種特性を活かす
〈土壌診断・施肥設計の考え方と手順〉 ・・・〔6〕
 1.土壌分析の数値を使いこなす
 2.分析・診断と施肥設計・改善の手順 ・・・〔7〕
   (1)物理性の改善を土つくりの基本にすえる
   (2)塩基飽和度を作物に適した値に
   (3)塩基バランスを5:2:1に適正化
   (4)窒素・リン酸の施用,過剰対策
   (5)段階的な土つくりと,即効的な施肥設計の組合わせ
〈小森さんの施肥改善の実際と成果〉
 1.施肥の前歴と土壌分析結果
 2.初年目の土壌改善・施肥改善 ・・・〔8〕
   (1)仮比重の改善,CEC向上のための堆肥投入
   (2)現状の塩基飽和度で塩基バランスを適正化
   (3)苦土で蓄積リン酸の吸収・利用を促進 ・・・〔9〕
   (4)基肥窒素はCECの20%を施用 ・・・〔10〕
   (5)養分濃度診断による追肥 ・・・〔11〕
   (6)健苗づくりに堆肥マルチ ・・・〔12〕
 3.土壌の変化と,施肥設計の展開
   (1)2年後の土壌分析結果
   (2)堆肥+ゼオライトの施用
   (3)石灰の役割を再確認
   (4)塩基飽和度と塩基バランス ・・・〔13〕
   (5)基肥と追肥の配合
   (6)冬に根を育てる追肥・堆肥マルチ ・・・〔14〕
 4.今後の課題
   (1)物理性の改善を基礎に,高収量・高秀品率・減農薬
   (2)地域農業の実力と魅力の向上 ・・・〔15〕

キャプション


   キーワード:経営の概要
第1図 水田地帯にある小森さんのハウス群
第2図 小森さんのピーマンの栽培とおもな作業
第3図 小森さんのハウスと定植ベッド
第4図 第1回の追肥の位置。ボカシ肥料を穴施用した位置
第5図 穴施用したボカシ肥料にピーマンの根が伸びている(12月下旬)
第6図 4本整枝で誘引されたピーマン
第1表 小森さんのピーマンの月別出荷量
第7図 低温・降雪に見舞われた後でも力強く連続着果(平成14年12月)
第8図 果形が揃った高秀品率のピーマン
第9図 活力のある花が咲く
第10図 受精・種子形成のよい小森さんの果実(左)
第11図 猛暑のなかでも収穫が続く元気なピーマン(7月)
第12図 収穫終了時まで活力が衰えない株
第2表 土壌診断・施肥設計・施肥改善スタート時の土壌分析結果(平成12年夏)
第13図 小森さんが使用している完熟堆肥
第3表 仮比重の調整のための堆肥投入量の計算
第4表 塩基飽和度を下げるためのCEC向上と堆肥投入必要量の計算
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第5表 塩基バランス5:2:1から見た過不足量の計算(塩基飽和度129.6%の場合)
第15図 葉脈間が厚く盛り上がった活力の高い葉
第6表 基肥窒素量の計算−CECの20%に相当する窒素量とする
第16図 屈折計による養分濃度測定によって追肥判断
   キーワード:先端の腋芽をとる/屈折計の採光板にはさみ,押しつぶして汁液を採る/養分濃度で栄養状態を把握して追肥の判断に利用
第7表 土壌診断・施肥設計・施肥改善が2作経過した年の土壌分析結果(平成14年夏)
第8表 塩基飽和度140%,塩基バランス7:2:1とした場合の過不足量
第9表 小森さんのピーマンの肥料配合(橋爪肥料店による)
第17図 追肥の施し方
第18図 土壌改善・施肥改善の成果を上げている研究会「灯台の会」

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