『農業技術大系』畜産編 第2-1巻 技+28の7の48~技+28の7の77(ページ数:30)

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乳牛改良における交配の仕組みと交配システム

開始ページ: 技+28の7の48

執筆者: 河原孝吉

執筆者所属: 北海道ホルスタイン農業協同組合,(一社)日本ホルスタイン登録協会北海道支局

備 考: 執筆年 2018年

記事ID: c372103z

見出し

 1.乳牛における選抜と交配の考え方 ・・・〔1〕
  (1) 乳牛における育種的特徴
  (2) 乳牛の交配方法の考え方
  (3) 計画交配と矯正交配 ・・・〔2〕
  (4) 近親交配と遠縁交配
  (5) 純粋繁殖下における血統登録の役割
 2.純粋繁殖下の遺伝改良と近交係数の上昇 ・・・〔3〕
  (1) 近交係数6.25%を超えない交配
  (2) 大規模集団における近交係数の計算 ・・・〔4〕
  (3) 改良集団における近交係数の上昇
  (4) ゲノミック選抜による近交係数の上昇 ・・・〔6〕
  (5) 近交係数が上昇するメカニズム ・・・〔7〕
  (6) 近交係数の上昇抑制と遺伝改良量の最大化
  (7) 近交係数の上昇速度を抑制するため管理 ・・・〔8〕
 3.交配による遺伝子発現のコントロール ・・・〔10〕
  (1) 劣性遺伝子が表現化するメカニズム
  (2) ホルスタインのおもなメンデル遺伝病 ・・・〔11〕
  (3) ホルスタインの毛色と交配 ・・・〔13〕
  (4) 無角遺伝子の発見と活用 ・・・〔14〕
  (5) 乳蛋白質の多型を示す遺伝子 ・・・〔15〕
 4.交配計画を支援するシステムの仕組み ・・・〔17〕
  (1) 近交退化の大きさ
  (2) 近交退化と優性効果
  (3) 交配支援システムの普及 ・・・〔18〕
  (4) 総合的遺伝メリットを利用した最適な交配 ・・・〔19〕
  (5) 供用種雄牛を選定するさいの注意 ・・・〔20〕
  (6) ゲノミック評価と交配システム ・・・〔21〕
 5.品種間交雑とヘテローシス効果 ・・・〔22〕
  (1) 乳牛の品種的特徴
  (2) 乳牛の多品種遺伝評価 ・・・〔23〕
  (3) ヘテローシスと品種間交雑
  (4) 二元交雑と三元交雑の仕組み ・・・〔24〕
  (5) 輪番交雑システムの特徴 ・・・〔25〕
  (6) 交雑実験からの知見と交雑育種の実用化 ・・・〔26〕
  (7) 乳牛の交雑育種における課題 ・・・〔27〕

キャプション

第1図 純粋繁殖における交配システムの分類
第2図 日本で血統登録されたホルスタインの生年別雌牛頭数
第3図 日本で血統登録されたジャージーとブラウンスイスの生年別雌牛頭数
第4図 近交係数が6.25%以上になるおもな交雑様式
第5図 日本とアメリカ合衆国のホルスタイン集団における雌牛の誕生年に対する平均近交係数の変化
第1表 誕生年で分類した各地域のホルスタイン集団(雌牛)における近交係数の年当たり上昇量(%/年)および2017年生まれの雌牛の平均近交係数(%)
第2表 2015年にわが国で生まれたホルスタインの血統登録雌牛において血縁中に祖先として出現する頻度が高い種雄牛
第3表 近交係数の上昇に対する泌乳量,体型および繁殖性の近交退化
第6図 世代当たり近交係数の変化(差)と近交退化量の関係
第7図 血縁中の共通祖先数と近交退化の比較
第8図 いとこ交配の例(近交係数が6.25%になる交配)
第4表 ホルスタインのおもな遺伝的不良形質
第9図 ハプロタイプと遺伝子の関係
第5表 ハプロタイプから遺伝子の保因を判定できるホルスタインのおもな遺伝的不良形質
第10図 SNP検査された日本の雌牛におけるHH0からHH5の遺伝子を保因する(キャリア)頻度
第11図 R&W遺伝子(e)を保因するB&Wホルスタインの雌雄を交配したときの子牛における毛色の遺伝子型と表現型の分離
第12図 EDとeの遺伝子をヘテロにもつB&Wの雌牛にEBRとeの遺伝子をもつ種雄牛(毛色はB/R)を交配したときの子牛に伝達される毛色の分離
第6表 アメリカ合衆国のホルスタイン集団における毛色の遺伝子型頻度
第13図 EDの遺伝子をホモにもつB&Wの雌牛にED遺伝子とは別の遺伝子座にV遺伝子をもつ種雄牛(毛色はR&W)を交配したとき,子牛に伝達される毛色の分離
第14図 無角遺伝子(H)をヘテロでもつ種雄牛と有角(h)の雌牛を交配した場合に生産される子牛の無角と有角の分離
第7表 カリフォルニアの乳用牛5品種における乳蛋白質多型の遺伝子数と頻度
第8表 釧路,根室および網走におけるホルスタインの乳蛋白質多型の遺伝子と遺伝子型の頻度
第9表 日本のホルスタイン集団から推定された各形質の近交係数1%当たりの近交退化
第15図 優性偏差(d)の大きさにもとづく3種の優性効果(部分優性,完全優性および超優性)の違い
第10表 泌乳能力,適応度および体型に関する遺伝率(h2,%)と優性分散の比率(D,%)
第16図 ホルスタインの体型形質(22形質)の相加的遺伝分散の比率に対する優性分散の比率の分布と線形回帰直線
第17図 ホルスタインの体型形質(22形質)の近交退化に対する優性標準偏差の比率の分布と線形回帰直線
第11表 雌牛X(育種価=550)に対し,種雄牛CからLを供用した場合,生産雌牛の両親平均(PA),近交係数と近交退化量(F),優性効果(D)および総合的遺伝メリット(TGM)
第12表 種雄牛のSBVに対応する初産娘牛の線形式体型形質のスコア
第18図 ゲノミック評価値による未経産牛の分布と供用種雄牛の選択にもとづく遺伝改良
第13表 2015年におけるおもな乳用品種と国別の305日平均乳量と平均乳成分率(%),ニュージーランドのみ2014年の集計結果
第14表 アメリカ合衆国のホルスタインにおける近交退化および他品種との交雑によるヘテローシスの推定値
第19図 品種Pと品種Qを交雑したときのヘテローシス効果の大きさ
第15表 2品種と3品種の輪番交雑における各世代の品種の割合(%)とヘテローシス(%)
第16表 2品種,3品種および4品種の輪番交雑における各世代のヘテローシス(単位:%)
第17表 雌牛数および複数産次における日乳量(乳成分量),空胎日数および体細胞スコアの成牛換算平均値とヘテローシス効果
第18表 ホルスタインと交雑種(ジャージー×ホルスタイン)における初産(305日2回搾乳,実記録)の平均泌乳量の比較
第19表 ホルスタインと交雑種(ジャージー×ホルスタイン)における初産分娩後の初回授精受胎率と空胎日数の比較
第20表 ホルスタインと各交雑種における繁殖性,生存率および難産・死産率の各推定値(最小二乗平均)の比較
第21表 二元交雑と三元交雑種の平均泌乳量(305日2回搾乳実記録)の比較
第22表 各交雑種の繁殖性,生存率,難産・死産率および体型における各推定値(最小二乗平均)のホルスタインとの比較

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